60歳からの生命保険はどういう保険を選択すればいいの?

60歳からの生命保険を考える。終身保険、医療保険、ガン保険について
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このページでは60歳からの方が生命保険(終身保険)、医療保険、がん保険などに契約するときの判断基準やどのような点に注意をしたほうがいいのかなどについて解説します。※保険商品を勧める記事ではなく、FP技能士が本音で書いた記事です。


 

2017/04/01 18:19:01

60歳からの生命保険

60歳からの生命保険は、どういうものがいいのでしょうか。

 

結論からいいますと答えは、ひとつではありません。
まだ未成年の子どもがいる方であれば、死亡保険もある程度必要になります。
すでに子どもが独立されている方は掛け捨て型の大きな死亡保障は不要です。このように人によって家族構成が違っているからです。

 

ここでは、後者の「すでに子どもが独立されている方向けの商品」について考えてみます。

 

60歳以降加入する場合で考えられる場合は、終身保険や医療保険、ガン保険などが考えられます。

 

それぞれについて、ひとつずつご紹介致します。

60歳以降の保険、終身保険

終身保険は、一生涯保障が継続できるのが特徴になりますので、俗に「葬式保険」とも言われます。そこで、相続や葬儀、お墓などの費用を家族に残してあげる活用法が考えられます。

 

デメリットとしては、60歳以降に契約する場合にどうしても保険料が高くなってしまうことです。そのため、契約にあたっては、退職して完全な年金生活者となったときにでも支払いが続けられるのかを考えなくてはいけません。

 

例1)
A社、保険金額300万円、保険料支払い期間:終身払い
60歳男性:10,512円(月額)
60歳女性:7,944円(月額)

 

例2)
B社、保険金額300万円、保険料支払い期間:70歳払済み
60歳男性:24,102円(月額)
60歳女性:21,660円(月額)

 

例2は、掛金の支払いは10年間で終了しますが、例1に比べ月々の保険料は高くなります。支払い総額は、男性では約289万円、女性では約260万円です。300万円残すのにそこまで支払う必要ありません。

 

それに比べて例1は、月々の保険料は例2よりも少ないですが、払込満了がありませんので、保険料を一生涯支払っていきます。計算すればわかりますが、男性では74歳を超えると保険金である300万円を超過します。女性は約92歳が分岐点になり、それ以上は超過します。

 

つまり、例1の終身払いは、言葉は悪いですが、長生きをすると保険金をオーバーするようになります。

 

ただし、月払いではなく、数年払いや前期前納などによって累計での支払い保険料は少なくすることもできます。この場合は、途中でお亡くなりになっても、先に支払っている分は、未経過分として保険料は還付されますから損することはありません。

 

例えば、60歳の方が、500万円の終身保険に加入し、10年分の保険料として450万円を支払ったとします。

 

しかし、運悪く65歳でお亡くなりになったときには、死亡保険金500万円と亡くなった以降の保険料である未経過分が還付されます。

 

※一時払終身保険の場合は、前期前納とは違い、未経過分の保険料還付はありませんのでご注意ください。

 

それぞれ一長一短がありますが、指定した受取人に保険金が必ず残せる終身保険のメリットには違いはありません。また、保険金は、預貯金とは違い、「500万円 × 法定相続人の数 = 非課税限度額」とすることができます。

 

※ 上記で例1例と2での終身の保険金を300万円としていますが、一般的には200万円から契約は可能です。

60歳からの医療保険

医療保険に契約したいと思っても、若い年代に比べて掛金が高くなってしまという点があります。この点は入院する確率が高くなるので致し方ないところがありますが、入院しても預貯金で対処できるのなら、あえて医療保険を契約する必要はないかと個人的には思います。

 

しかしながらそうできない場合には、医療保障を考えることも必要でしょう。

 

その場合ですが、何歳まで入院保障が必要なのか、1日の入院保険金がいくらくらい必要なのか、また掛金は問題なく支払いが継続できるのかも含めて検討が必要です。

 

例)
入院1日あたり10,000円、保険期間:終身、払込期間:終身の場合

 

・60歳男性:8,917円(月額)
・60歳女性:7,057円(月額)

 

入院1日あたり1万円も不要と考えるなら半分の5,000円から契約もできます。この場合の保険料は、上記の半分になります。

 

終身保険に加入済みの方

すでに終身保険に加入していて解約金が貯まっている。
それならば、あえて医療保険に加入する必要はないかと思います。

 

方法としては、契約予定の医療保険の保険料分を積立します。そしてもしも入院してしまったならば、その積立金を崩して支払いにあてます。それでも不足するならば、終身保険から貸付を受けます。

 

その後に、終身保険から借りた貸付金はコツコツと返済していけば、完済できます。個人的にはこのように思いますが、それでも不安ならば医療保険に加入すべきでしょう。

60歳からのガン保険

医療保険に加入して、さらにガンもとなると保険料の支払いはほぼ2倍になります。それでも問題なく支払えるのであればいいのですが、そうでない場合には、医療かガンのどちらかを選択する必要がでてきます。

 

医療保険は、治療のための病気やケガでの入院はすべて給付対象になりますが、ガン保険はガンだけに特化した商品ですから、すべての入院が保障されるわけではありません。

 

しかしながらガン保険のメリットとしては、ガン(悪性腫瘍)と診断され入院や手術などをされたときにはガン診断給付金や入院、手術給付金などが支払われます。そのため一般的には100万円以上のまとまった給付金になります。医療保険よりたくさん受取ることができますのでこの点がガン保険のメリットになります。

 

保険料の例

保険期間:終身、ガン入院10,000円、診断給付金100万円、手術、退院給付金ありの場合

 

・60歳男性:7,950円(月額)
・60歳女性:4,330円(月額)

 

このような保険料になります。

 

結局、終身保険、終身医療保険、終身がん保険も加入するとなると掛金も高くなります。そのためこの中のいずれかを契約する方が多いかと思います。

 

どれを選択したらいいいのか、またはどうしたらいいのかわからない方は、お近くの保険のプロにご相談してみるのもひとつの手です。

 

もしくは、相談する前に自分で再度商品の違いを今一度知ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。それから相談しても遅くはありません。

 

パンフレットからでも十分な比較はできます。
生命保険を徹底比較!!複数の保険会社を比べて選べる

 

もしも持病をお持ちなら

60歳代ともなってくると、若い年代に比べれば、血圧や血糖値、肝機能数値なども健康診断や人間ドックなどで指摘されている方も多いかと思います。

 

このような方にとってやっかいなのが、生命保険に加入するためには告知がありますから、契約をしたいけど加入できないケースが出てくることです。

 

いくつかの保険会社の告知書を見てみますと、過去3か月以内に医師の診断を受けたことがありますか?過去5年以内に入院や手術、通院などで7日以上に渡って医師の診察をうけたことがありますか?などの質問事項がありますので、「はい」か「いいえ」で答えるようになっています。

 

持病のある方ならば、医療機関へ定期的に薬などをもらいに行っているはずですので、「はい」に〇がつくかと思います。

 

またその場合、告知書には病名や服用している薬の名前、通院しいている、あるいは通院していた病院名、入院したことがあればいつからいつまでしたのかなども記入します。保険会社は、この告知内容を見て引受可否の判断をします。

 

過去の職業経験からですが、血圧や血糖値が高くても一定の数値の基準(年齢で異なる)はありますが、また複合的な持病をお持ちでないなら加入できないわけではありませんから申し込んでみるのもひとつの手です。引受不可となっても初回保険料は返金していただけます。

 

緩和型の医療保険はどうなのか

持病がある方のために一般的な医療保険ではなく、保険会社によっては緩和型の保険が用意されています。

 

緩和型医療保険とは、告知の質問事項がゆるいので、持病があっても加入しやすいタイプの保険をいいます。

 

結論からいいますと、一般的な医療保険よりも保険料が割増されていますのでお得とはいえません。

 

ただし、緩和型医療保険ではなく、緩和型の終身保険があります。
こちらは、保険で葬儀代等を残すという目的ならば検討の余地はありそうです。

 

確認したところ、ほとんどの緩和型終身保険は、保険料の支払いが終身払いなので保険金をオーバーしてくる年齢があります。ですのでその年齢を計算してみて納得した上で契約をすべきです。

 

たとえばですが、オリックス生命の緩和型終身保険・新ライズサポート(宣伝しているわけではありませんよ)にてインターネット上で試算してみました。

 

保険金200万円で、65歳男性ですと、月額12,008円(平成29年3月時点)と算出されました。200万円を12,008円で割ると、166ヵ月分です。

 

つまり、166ヵ月=13年8カ月ですから、65歳の方は78歳8カ月よりも長生きした場合には、累計支払保険料は保険金を上回ることになります。それよりも短くこの世を旅立ってしまったならば損はありません。

 

多少損しても、貯金では残せそうもないからと思うならば、契約もいいでしょうが、長生きしたら損すると思うならば、やめておいたほうが無難かと思います。

 

平成29年4月以降に各保険会社で保険料がアップするとニュースで取りあげられていますから、特に4月以降に契約をするならば保険料の確認が必要です。※オリックス生命の新ライズサポートの保険料が変わるかどうかは確認していません。

 

自分の場合はどうしたらいいの?

保険を新たに考えている人もそうですが、特に、すでに保険に入っている方は、今の保険を見直して新たに加入したほうがいいのか、それともそのままがいいのか自分では判断がつかない方もいらっしゃると思います。こういった場合にはやはり相談するのがベストです。

 

まず、相談先で頭に浮かぶのが現在契約している保険会社です。
しかしながら、保険の相談をしても他の商品を勧められる傾向がありますから、あまり得策とは言えません。

 

そこで、候補先としては、3つあります。

 

保険相談先の候補

  1. 複数の保険会社を扱っている保険ショップに来店し相談する
  2. 自宅や近所のファミレス等で出張型のFP(ファイナンシャルプランナー)に相談する
  3. 保険を取り扱っていない、保険代理店とも提携をしていないFP事務所などに有料(1万円以上から数万円)で相談する

 

この中で一番中立な立場でアドバイスをしていただけるのが3番です。ただし実際に保険に加入する必要があるとなると保険代理店を紹介をしていただくか、自ら探すことになります。

 

1と2は、相談したからといっても契約を迫られるわけではありませんが、契約をしたほうが得と思わせるトークを展開する場合が考えられます。また、FPの資格を持っているからといっても、あくまで保険販売者ですからこの点をわきまえて相談しましょう。できれば1、2の両方に相談されたほうがアドバイスの比較ができるのでベストです。

 

以上、60歳からの生命保険選びについてでした。

 

該当カテゴリー:生命保険
関連カテゴリー:健康保険労災保険自動車保険

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