2016年4月23日号の週刊ダイヤモンドによると、就業不能・所得補償保険部門において、ランキング1位を獲得したのが、ライフネット生命の「働く人への保険2」です。
そこで、このページでは、この保険の概要や特長、他の就業不能保険と比較してどこに違いがあるのかについて取り上げてみました。内容は2016年10月時点のものです。
2016/10/15 11:39:15
ライフネット生命の就業不能保険とは?
就業不能保険という名称で2010年から販売を始めたのが、ライフネット生命です。このときの商品名が「働く人への保険」です。そして、2016年6月1日からリニューアルされ販売されたのが、「働く人への保険2」になり現時点に至っています。
就業不能保険・働く人への保険2の特長
働く人への保険2の主な特長は以下の5つになります。
- 初期型である働く人への保険は、支払対象外期間(免責期間)が180日のみでしたが、働く人への保険2では、自営業者等のために60日型も選択できるようになりました。
- 保険期間は、55歳、60歳、65歳、70歳の4種類から選択できます。(加入年齢により選択できないのもあります)
- 所定の高度障害状態には一時金の支払いがあり、保険料の払い込みが免除になります。
- 一定期間給付金の支払いを半額にする分保険料を抑えることができるハーフタイプがあります。
- 就業不能状態が継続する限り保険期間満了まで保険金が支払われます。
以下、就業不能保険・働く人への保険2については、Q&Aをご覧ください。
20歳以上60歳以下です。
就業不能になってから1年6ヶ月(540日間)は、就業不能保険金を月額50%に削減して支払うタイプです。個人的には、健康保険から傷病手当金の支給があるサラリーマンや公務員の方などはこちらのタイプでも対処できると思っています。他社の就業不能保険ではこういったタイプはありません。
無解約返戻金型ですので、返戻金はありません。また配当金もありません。
月額10万円~50万円(5万円単位)の範囲となっています。
就業不能状態とは、次のいずれかに該当する状態をいいます。
- 病気やケガの治療のために日本国内の病院や診療所に入院している状態をいいます。
- 病気やケガにより日本の医師の指示を受けて、自宅等で在宅療養をしている状態をいいます。
つまり、海外で就業不能状態となっても給付金の支払い対象にはなりません。
〈受取れない病気〉
- うつ病
- 統合失調症
- 社会不安障害など
〈受取れないケガ〉
- むちうち症
- 腰痛など
病気またはケガで所定の高度障害状態になった場合には、高度障害給付金を支払い(就業不能保険金×10倍)、保険料の払い込みが免除されます。高度障害状態とは以下の状態をいいます。
- 両眼の視力を全く永久に失ったもの
- 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
- 中枢神経系または精神に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
- 胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
- 両上肢とも、手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 1上肢を手関節以上で失い、かつ1下肢を足関節を失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
以下に続く
就業不能保険・働く人への保険2の保険料
代表的な年齢で保険料を試算してみました。
30歳男性ハーフタイプB型の保険料(1年6ヶ月(540日間)は、就業不能保険金を月額50%に削減して支払うタイプ)
保険期間 |
支払い対象外期間 |
月額10万円 |
月額15万円 |
月額20万円 |
---|---|---|---|---|
55歳 |
60日 |
1,625円 |
2,337円 |
3,050円 |
180日 |
1,306円 |
1,859円 |
2,412円 |
|
60歳 |
60日 |
1,834円 |
2,651円 |
3,468円 |
180日 |
1,451円 |
2,076円 |
2,702円 |
|
65歳 |
60日 |
2,056円 |
2,984円 |
3,912円 |
180日 |
1,614円 |
2,321円 |
3,028円 |
|
70歳 |
60日 |
2,265円 |
3,297円 |
4,330円 |
180日 |
1,775円 |
2,562円 |
3,350円 |
30歳女性 ハーフタイプB型の保険料(1年6ヶ月(540日間)は、就業不能保険金を月額50%に削減して支払うタイプ)
保険期間 |
支払い対象外期間 |
月額10万円 |
月額15万円 |
月額20万円 |
---|---|---|---|---|
55歳 |
60日 |
1,758円 |
2,537円 |
3,316円 |
180日 |
1,393円 |
1,989円 |
2,586円 |
|
60歳 |
60日 |
1,892円 |
2,738円 |
3,584円 |
180日 |
1,491円 |
2,136円 |
2,782円 |
|
65歳 |
60日 |
2,040円 |
2,960円 |
3,880円 |
180日 |
1,604円 |
2,306円 |
3,008円 |
|
70歳 |
60日 |
2,188円 |
3,182円 |
4,176円 |
180日 |
1,722円 |
2,483円 |
3,244円 |
30歳の男性と女性を比較してみますと、70歳保障以外は女性の保険料のほとんどが高くなっていますが、70歳保障では、男性のほうが高くなります。詳しい情報はライフネット生命の就業不能保険のページをご覧ください。
〈就業不能保険の関連ページ〉
チューリッヒ生命の就業不能保険の特長と他社との違いはなに?
アフラックの給与サポート保険と所得補償保険を比較
ぱるるでも就業不能保険が販売されているので調べてみました
就業不能保険は必要?不要?傷病手当金や障害年金から考える