社長や役員は生命保険に加入する必要はあるの?

このページでは社長や役員は生命保険に加入する必要があるのかについて解説しています。

 

社長や役員は生命保険に加入する必要はあるの?

生命保険の契約は、個人を契約者とする契約と会社(法人)が契約者や受取人になっての契約締結があります。とかく生命保険というと個人で契約するものだけと思いがちですが、会社で契約する方法もあるのです。

 

では、なぜ会社fが契約者となり、社長や役員を被保険者として保険を掛ける必要があるのでしょうか。その理由をいくつかあげてみます。

社長が死亡したときのため

いくつか理由はありますが、まずは事業をおこなっていると、銀行等から融資を受けることがあります。

 

この場合、社長が突然死亡してしまった場合に、会社によっては存続が危ぶまれることが多いに考えられます。それでも借金は残り返済することになります。

 

会社を閉鎖するという場合、多くは社長自身が連帯保証人になっていますので、遺族が借金も相続することになり返済関係が生じてきます。

 

遺族は財産よりも借入が多ければ相続放棄ということも考えられますが、それでは自宅や預貯金も手放さなくてはいけなくなります。

 

やはり、こうなるのは悲惨です。
そこで、考えられるのが会社が契約者となり、社長を被保険者、受取人を会社として生命保険の契約するということが考えられます。

 

  • 契約者:会社
  • 被保険者:社長
  • 受取人:会社

 

死亡保険金は融資にみあった分にし、なるべく安い掛金ということであれば無解約返戻金型定期保険か収入保障保険が候補に上げられます。

 

このような契約をしておくことで社長に万が一のことがあっても、保険金で借入金を返済することができますので、遺族にも迷惑はかけずにすみます。

急な資金が必要なときがある

急な運転資金が必要といっても、金融機関でもおいそれとすぐには融資はしてくれません。数期前からの決算内容や現状の事業内容や状況をみて判断されますので、融資が受けられないことも当然あります。

 

そんなときに、会社が契約者となり、資金もたまるものを掛けておけば、社長等には死亡保障があり、急な運転資金等もそこから貸付をうけることができます。

 

ただし貸付金は、解約返戻金の範囲内で行われるため、保険をはじめたからといって、すぐには借入ができません。そのため早めの準備が必要となります。

社長自身の退職金準備のため

社長や役員は自分で用意しない限り退職金がありません。その退職金を生命保険を使って準備することが考えられます。

 

退職金作りのための生命保険を活用したメリットとしては、契約中は、死亡保障がありながら退職金を準備できる点にあります。また、契約内容によりますが、保険料の半分は損金計上ができるため、課税の繰り延べができる点もあります。

 

役員の退職金は、一般的には以下の算式により計算します。適正額であれば損金算入が認められていますが、過大な報酬であると税務署に判定されると、その部分については損金不算入となります。
最終報酬月額×在任年数×役位別功績倍率

 

役員功績倍率は、一般的に会長・社長:3.0、専務:2、取締役:1などになります。しかしながらこの数値は目安であり絶対的なものではありません。

 

たとえば、最終の役員月額報酬が100万円で社長としての在籍が20年の場合は、100万円×20年×3=6,000万円になります。

 

この金額が妥当かどうかは、同規模や類似業種の法人と比べて判断されることとされています。

 

結局、役員退職金は、役員退職給与規定で決めた分は支給することはできます。ただし、それが過大かどうかは税務署が決めることになります。もしも過大であるとなると、その部分は会社は損金算入ができず、もらった社長や役員は退職金控除が使えずに、たんなる役員報酬になってしまうので、高い所得税や住民税を支払うことになります。

 

このように役員退職金の金額については、非常に曖昧ではありますが、世間一般的に常識的なものであり、役員退職給与規定に沿って支給されていれば認められているようです。

 

社長や役員が病気やケガで仕事ができない

病気やケガで入院しているとき、あるいは退院後の自宅療養で仕事に従事できないことがあります。
入院しているときには、医療保険を掛けて入れいば入院給付金が支払われますが、退院後の自宅療養ともなると支払い対象にはなりません。

 

このような就業不能リスクに備えておけるのが、所得補償保険や就業不能保険になります。所得補償保険は、保険金支払い期間が主に1年や2年になりますが、就業不能保険では、60歳や65歳まで長期間支払うものもあります。

 

こちらの詳細は、就業不能保険は必要?傷病手当金や障害年金から考えるアフラックの給与サポート保険と所得補償保険を比較をご覧ください。

社長の生命保険のまとめ

社長が生命保険に加入するにあたっての理由は以下のものになります。

 

  • 社長の死亡:銀行等から融資を受けている場合の返済のため
  • 急な資金が必要:生命保険から貸付が受けられる
  • 社長自身の退職金準備のため:社長自分で用意しない限り退職金がないため
  • 病気で仕事に従事できない場合に備える(就業不能保険所得補償保険

 

以上、社長や役員は生命保険に加入する必要はあるの?についての記事でした。

 

次のページ
保険会社が倒産したら保障はどうなる。過去の事例から学ぶ
生命保険のまとめページに戻る
初心者に役立つページ、生命保険の種類についての比較

 

関連ページ

国内で営業している生命保険会社を国内生保や外資系等で分類した一覧ページ
国内で営業している生命保険会社を国内生保や外資系等に分類したページです
生命保険の告知や更新、特約など知っておきたい項目
生命保険の告知や失効、更新型の保険等についてよくわかるページです
生命保険の種類についてわかりやすく解説:2016年
はじめて生命保険に加入する方にとっては、どんな種類があるのかよくわかっていないかと存じます。そこでこのページでは生命保険にはどのようなの種類があるのかについて解説しています。
定期保険の種類にはどういものがあるの?
定期保険の種類は、平準定期や逓減定期、収入保障保険など
養老保険とは?特長やメリット・デメリットについて教えてください
このページは、養老保険ついての説明とメリット・デメリットについて取り上げて解説しています。
終身保険とは?メリット、デメリット、種類についても教えてください
このページは、終身の基本的なことや種類、活用法、またメリット、デメリットについて解説しています。
医療保険の種類について教えてください
医療保険の種類について解説しています。
がん保険の種類
がん保険の種類について解説しています。
介護保険の種類
このページは、保険会社が販売している介護保険の種類について解説しています。
個人年金の種類
このページは、個人年金の種類について解説しています。
保険見直しの方法をFPが伝授!確実に節約が可能です
保険を見なおしして保険料を節約するための方法について解説しています
生命保険の診査について:告知や医師の診査、健康診断通知
生命保険に加入する際の診査について解説しています
ペストやエボラウイルス病と生命保険の災害死亡について
生命保険の災害死亡に該当するエボラウイルスんどの疾病と免責について解説しています
長期入院の場合の給付金請求をおこなうタイミングはいつがいいの?
長期の入院や手術をした場合の給付金請求を行うタイミングについて解説。入院請求は1度に請求をすれば費用も少なくなります
死亡保険金を受け取った場合の税金はどうなるの?
死亡保険金を受け取った場合の税金について解説しています
生命保険の保険料はどのような仕組みになっているのか
生命保険の保険料がどのような仕組みで構成されているのか詳しく解説しています
保険会社が倒産したら保障はどうなる。過去の事例から学ぶ
保険会社の倒産は契約者にとっては一番困ることですがそうなってしまった場合の流れや内容、保険会社の健全性を見る指標について解説しています
医療保険の支払い日数と検査入院について
医療保険の日数の誤解と検査入院について解説。病気で入院し、その後同じ病気で再入院した場合には、どういう計算をするのかなど解説
むちうち症状で入院したときって生命保険は使えるの?
むちうち症状があり入院したときに生命保険から支払いはあるのか?あなたはどう思いますか。そんな疑問に答えたページです
結婚にともなう生命保険の改姓や口座変更手続きについて
結婚と生命保険の手続きについて解説したページです。結婚によって行なう手続きについて解説しています
生命保険募集人が行ってはいけないことは保険業法などで禁止行為が決められています
生命保険を募集するにあたって保険業法、保険法、金融商品販売法、金融商品取引法などで禁止行為が定めれています。禁止項目の詳細とそれらの事例も掲載しています
60歳からの生命保険はどういう保険を選択すればいいの?
60歳からの生命保険を考える。終身保険、医療保険、ガン保険について
ぜひとも知っておきたい生命保険を利用した相続対策
遺産相続をめぐってトラブルが起こることがあります。その実態と事例から生命保険を活用した場合にトラブルが回避できるのかどうかについて取り上げてみた記事です。
医療保険は不要か必要かどうかについて検証してみました
医療保険は不要か必要かどうかについて解説しています
学資保険の確定申告と税金、一時所得計算に必要な知識
学資保険の満期金を受取ったとき税金は一時所得かあるいは贈与になるのか、計算事例を出して解説しています。また確定申告はどうやっておこなうのか、オンラインでの申告書の作成手順も掲載していますのでぜひご覧ください
学資保険は必要か?必要ない(不要)?あなたはどっち派
親として、子供が生まれると将来の教育費を貯めるために検討することが多い学資保険。そこで、はたたして学資保険は必要か、あるいは不要なのかについて検証してみました。また学資保険のメリットは何があり、デメリットは何なのかについても解説しています
学資保険のデメリットはなに?メリットは?
ここでは学資保険のデメリットとメリットについてどのようなものがあるのか解説しています
学資保険の元本割れについて考えてみた初心者向けの記事です
元本割れする学資保険と元本割れしない学資保険について解説しています
〈かんぽ学資保険〉の保険料はマイナス金利の影響でどうなった
2016年6月時点と2016年9月時点での「かんぽ学資保険」の保険料を比較してみました。
かんぽ生命の養老保険がとてもよく理解できるページ
かんぽ生命の養老保険についてわかりやすく解説
かんぽ生命の入院保障についてわかりやすく解説
かんぽ生命には医療保険がありませんので、特約で入院保障をつけることになります。その仕組みについて解説しています。
〈かんぽ学資保険の解約〉体験談をまじえて紹介しています
かんぽ学資保険の解約の手続きや必要書類等について紹介しています。
お風呂場や食べ物をのどに詰まらせ亡くなる等の保険の支払いについて
お風呂場や食べ物をのどに詰まらせ亡くなるというケースでの保険金の支払いについて検証しています
個人年金の保険料控除およびメリットとデメリットについて解説
個人年金の概要やメリットのひとつでもある個人年金保険料控除について、そしてデメリットについて解説しています
学資保険の返戻率について調べてみました
学資保険の返戻率は保険会社によってどうちがうのか調べてみました
〈生命保険の解約〉税金はどうなるのですか?
収入が減ったので保険料を減らしたい、生命保険に入りすぎていた、他の生命保険に乗り換えたいなどの理由で解約することもあります。その際の税金や知っておくべき点について解説しています。
生命保険の解約についてホームページ上の記載を比較してみました
生命保険を解約するにあたって、日本生命、ソニー生命、アフラック等のホームページ上で契約者にわかりやすく親切に説明されているのか比べてみました。
日本生命のニッセイ学資保険とはどんな商品なの?
日本生命の学資保険である「ニッセイ学資保険」の返戻率や特長などについて分析しています。
生命保険や学資保険をクレジットカード払いにしてポイントゲット
生命保険、学資保険、個人年金、自動車保険、火災保険などはクレジットカード払いすればポイントが付与されます。お買い物や時での利用やnanacoなどの他のポイントと交換することにより節約ができます。
生命保険の死亡保険金を受取った場合の税金は?相続税なの?
生命の死亡保険金を受取ると相続税で計算されます。これらの詳細を解説しています。
総合福祉団体定期保険とは?メリットは何?
総合福祉団体定期保険の概要とメリット、保険料について解説
生命保険の受取人変更や受取人が死亡した際の注意点
死亡や満期受取人が指定されていても変更はできるのか?また受取人が死亡したときに変更をしなかった場合にはどうなるのかなどについて取り上げています。
太陽生命が発売した相続に役立つ?生存給付金付特別終身保険について解説
太陽生命が平成28年7月4日に販売した無配当特別終身保険(商品名:まごころの贈り物)の内容について解説しています。
アフラックの給与サポート保険と所得補償保険を比較
アフラックが新たに発売した給与サポート保険のポイントについてFP目線で他社の所得補償保険との違いを比較しています。
アフラックの給与サポート保険とりそな銀行の団信革命を比較
就業不能状態が継続すると保険金が支払われるのがアフラックの給与サポート保険(所得補償保険)ですが、りそな銀行にも住宅ローン残高が0円になる特定状態保障特約付住宅ローン「団信革命」がありますので比較してみました
ぱるるでも就業不能保険が販売されているので調べてみました
ぱるるで販売されている就業不能保険について調べてみたのでご紹介します
アフラック給与サポート保険の資料請求しました
アフラック給与サポート保険の資料請求してみた体験談です。
就業不能保険は必要か不要か、傷病手当金や障害年金から考える
就業不能保険とは?必要なのかそれとも不要なのか。傷病手当金や障害年金などの公的保障との関係、就業不能保険の比較、保険料控除などについて紹介。
チューリッヒ生命の就業不能保険の特長と他社との違いはなに?
チューリッヒ生命の就業不能保険について紹介しています。
明治安田生命の積立保険「じぶんの積立」は新タイプの保険だった
明治安田生命から発売された積立保険のご紹介です。商品名は、「じぶんの積立」です。商品内容はどうなっているのか検証してみました。
ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」とは?
就業不能保険のランキング1位と目されるライフネット生命の「働く人への保険2」の鍾愛。他の就業不能保険と比較を交えて解説しています
あんしん生命の新商品、「家計保障定期保険NEO 就業不能プラン」とは
あんしん生命から2016年11月2日に新商品として「家計保障定期保険NEO 就業不能プラン」が発売されますので内容についてご紹介します。
外貨建て個人年金に加入する前に知っておきたいメリットとデメリット
契約する前に知っておきたい外貨建て個人年金のメリットとデメリットについて解説しています
告知義務違反とは?2年で時効になるのか!?
生命保険の契約をする際に告知があります。もれなく正しく告知をしないと後に告知義務違反で契約が解除されてしまうことがあります。そこで、告知義務違反とは?2年で時効になるのかについて解説しています。
特定不妊治療を受けたときに支払われる保険ってどうなの?
国内で初となる特定不妊治療を受けた際に給付金が支払われる保険が日本生命から発売されましたので内容について詳しくご紹介します
チューリッヒ生命とはどんな保険会社でどんな商品があるの?
チューリッヒ生命の医療保険、がん保険、就業不能保険などの保険種類だけでなく、会社概要などについても掲載しているまとめページです