就業不能保険は必要?それとも不要?公的保障を含めて徹底解説!

労働者のリスクのひとつとして、病気やケガでの長期休業があります。健康保険に加入しているサラリーマンなら1年6カ月まで健康保険からサポートがありますが、自営業者にはありませんので直に収入減につながってしまいます。このようなときのリスクに備えるために就業不能保険が販売されています。

 

しかしながら、先ほども触れたように、サラリーマン等には、健康保険から傷病手当金が支給されますし、障害状態になってしまった場合には国民年金や厚生年金からの障害年金の支給があります。これらの公的保障がありながら、それでも就業不能保険に加入する必要はあるのか、それとも不要なのか疑問に思う方もいらっしゃると思います。

 

そこで当ページでは、就業不能保険が必要と思われる方や不要と思われる方、収入保障保険との違い、団体長期所得補償保険との違い、アフラック、チューリッヒ生命、ライフネット生命、太陽生命、ソニー生命などの各保険会社との比較表、所得控除や税金との関係などについて取上げ解説してみましたのでご覧ください。

 

就業不能保険の特長とは

はじめに就業不能保険の特長についてご紹介します。

 

病気やケガで働けなくなったときに支払われます
入院中だけでなく在宅療養のときでも保障されます
働けない状態が続く限り、約束の期間、就業不能保険金が支払われます

 

このような特長があります。次に就業不能保険が必要な方、不要な方についてご紹介します。

 

就業不能保険が必要な方と不要な方

個人的見解となりますが、就業不能保険が必要と思われる方、不要と思われる方は次の方々です。

就業不能保険が必要と思われる方

就業不能保険が必要と思われる方々です。

 

 

就業不能保険が不要と思われる方

就業不能保険が不要と思われるのは、以下の方々です。

 

  • 貯蓄がたくさんある方
  • 配偶者に十分な収入がある方
  • 会社等からの福利厚生等で十分な保障が受けられる方(健康保険組合によっては1年6カ月までの法定給付に加え、さらにそこから6カ月等の給付を行う、延長傷病手当金を設けている組合もあります)

 

それでは、次に就業不能となってしまった場合の傷病手当金や障害年金の保障はどうなっているのか見てみましょう。

 

就業不能のときの公的保障には傷病手当金や障害年金がある

支給条件は異なっていますが、就業不能のときの公的保障には、2種類あります。ひとつは健康保険からの傷病手当金。もうひとつは国民年金や厚生年金制度の障害年金です。こられがあるので、就業不能保険は必要ないのかどうか判断材料として以下をご覧ください。

 

傷病手当金とは

自営業者が加入する国民健康保険にはありませんが、サラリーマン等の給与所得者が加入する健康保険(被用者保険)には傷病手当があります。

 

傷病手当は、業務外の病気やケガで4日以上連続して仕事を休んだ時に4日目から法定給付として最長1年6ヶ月にわたって健康保険から支給される手当です。ただし休んでいる間に給料の支払いがある場合は、傷病手当金よりも多ければ支払われませんし、少なければその差額が支給されます。

 

傷病手当金の支給額は、過去12ヵ月間の各月の標準報酬月額を平均した金額の3分の2相当額になっています。健康保険組合によっては、独自制度により法定給付に加えて、さらに1年6ヶ月付加給付が支給されるところもあります。傷病手当金についてはこちらの傷病手当金の支給額についての計算方法はご存じですか?をご覧ください。

 

勘違いしやすいのは、傷病手当金は、業務外の病気やケガで4日以上仕事を休んだ場合となっている点です。業務上での場合は労災保険から支給されます。

 

障害年金とは

国民年金や厚生年金制度に加入している方が、初めて医師の診療を受けたときから、 1年6ヵ月経過したとき(その間に治った場合は治ったとき※)に法令で定める障害状態になったときに支給される年金です。

 

※ 「その間に治った場合は治ったとき」とは、身体の一部に欠損や機能障害を残している場合やすでに症状が固定してしまって、それ以上治療しても効果があらわれない状態をいいます。

 

障害年金には2つある

障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金があります。障害基礎年金は、障害等級1級、または2級に該当したときに支給されます。障害厚生年金は障害等級1~3級に該当したときに支給されます。ですから自営業者で国民年金に加入している方は、障害基礎年金だけの支給です。サラリーマン等で厚生年金に加入している方は、障害基礎年金と障害厚生年金の両方(障害等級3級は除く)からの支給になります。

 

共済年金は、平成27年10月から厚生年金に統一されています。

障害基礎年金から支給される金額はいくら?

平成28年4月分からの年金額(定額)。1級は、975,125円、2級は780,100円です。それぞれに子供の加算(第1子・第2子は各224,500円、第3子以降は各74,800円)があります。
子供とは、18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子。20歳未満で障害等級1級または2級の障害者です。

 

障害厚生年金から支給される金額はいくら?

平成28年4月分からの年金額。生計を一にしている65歳未満の配偶者がいて条件に該当する方は配偶者の加給年金があります。
【1級】
(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕
【2級】
(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕
【3級】
(報酬比例の年金額) ※最低保障額 585,100円
※報酬比例の年金額の計算式については、日本年金機構のページをご覧ください。

 

障害厚生年金には子どもの加算はないの?

子どもの加算があるのは障害基礎年金だけです。また配偶者加算があるのは障害厚生年金になります。よって、厚生年金に加入しているサラリーマンの方が、障害1級、または2級に該当した場合で65歳未満の配偶者や18歳未満の子供がいる場合には、障害基礎年金+子の加算+障害厚生年金+配偶者の加給年金になります。障害3級は障害基礎年金も支払われませんが、配偶者の加給年金もありません。

 

実際に傷病手当金や障害年金はいくらもらえるの?

具体的な事例で計算してみました。
健康保険に加入しているサラリーマンAさんには配偶者と18歳未満の子ども1人います。健康時の収入が月額36万円(過去12ヵ月間の各月の標準報酬月額を平均した金額)です。そのAさんが病気で就業不能となり、傷病手当金の支給を受け、障害年金2級にも該当した場合の事例です。

 

この場合には、傷病手当金:月額約240,000円。その後障害年金が月額約155,000円(障害基礎年金+障害厚生年金)になります。
傷病手当金と障害年金の受取り額

 

つまり、基本給の他に諸手当を含んで月額36万円の給料の方は、傷病手当金では、約12万円少なくなり、障害年金では、20万5,000円ほど少なくなります。以上が公的保障の実態です。

 

 

就業不能保険、所得補償保険、もしくは就業不能プラン(特約)を販売している保険会社

就業不能保険、または所得補償保険を単体、あるいは特約として販売している主な保険会社とその特長です。詳細は、各リンク先でご確認ください。

 

保険会社名

商品名

契約年齢

免責期間

特長

アフラック

給与サポート保険

18歳~60歳

60日

就労困難状態が60日継続した場合で生存していれば、その後就労したとしても、最低6回分の給付金(短期回復支援給付金)は支払われます。単体で契約可能。

ライフネット生命

働く人への保険2

20歳~60歳

60日または180日

標準タイプ(A型)と1年6ヶ月間は保険金の支払いを半額にするハーフタイプ(B型)があります。単体で契約可能。

日立キャピタル

リビングエール

15歳以上63歳以下 60日、90日、120日、180日、365日から選択可能 ユナムジャパンの商品を日立キャピタルが買取ったため、損害保険会社の商品としては珍しい長期就業不能保険商品です。保険金の支払対象期間は、3年、5年、10年、60歳、65歳から選択できます。単体で契約可能。

東京海上日動あんしん生命

家計保障定期就業不能プラン(家計保障定期保険の特約)

15歳以上55歳以下

60日

3大疾病保険料払込免除特則等がつけられる。5疾病 を直接の原因とする就業不能状態 が60日を超えて継続したと診断されたときや病気やケガを原因とする要介護状態が180日を超えて継続したと診断されたときに保険金が支払われます。収入保障保険に特約として付加するタイプなので単体では契約できない。

チューリッヒ生命

くらすプラス(終身医療保険の特約)

20歳~60歳

60日

就業不能状態に該当した場合には、「確定年金」として支払れます。そのため、その後復職した場合でも設定された年金受取総額を必ず受取ることができます。保険金が支払われる疾病は、ストレス性疾病での入院、もしくは5疾病での就業不能状態だけが補償対象になっています。ケガでの就業不能状態においては、高度障害状態や所定の身体障害状態に該当しないと年金は支払われません。終身医療保険の特約になるため単体では契約できません。

太陽生命

保険組曲ベストの特約

15歳から75歳

30日

三大疾病やケガなどを原因とした所定の就業不能状態が 30 日継続すれば給付金が支払われます。また、所定の就業不能状態が 30 日継続するごとに 150 日まで最大 5 回、給付金を支払います。さらに、所定の就業不能状態が 180 日継続したときには「就業不能年金」も支払う。累計5回。特約タイプなので単体では加入できない。

住友生命

Wステージ 未来デザイン1UPの生活障害収入保障特約 15歳~65歳

30日

特約タイプなので単体では契約できません。
住友生命の規定している所定の要介護状態に該当したとき、30日継続するごとに150日目まで、就労不能・介護保障充実給付金が支払われます。

ソニー生命

収入保障保険の生活保障特則

15歳~80歳

180日

特定障害状態や介護状態になったときに保険期間満了まで給付金が支払われます。収入保障保険(死亡保険)の特則なので単体では契約できません。

 

就業不能保険の保険料

就業不能保険の代表格となるライフネット生命と新商品を投入してきたアフラックの就業不能保険の保険料を比較してみました。いずれも60日を超えて就業不能となった場合には、月額15万円の給付金が支払われる設定での保険料です。

 

ライフネット生命の保険料

就業不能保険金月額15万円、高度障害保険金150万円、保険期間保険料払込期間65歳、支払い対象外期間60日

年齢

男性

女性

30歳

3,929円

3,857円

35歳

4,401円

3,981円

40歳

4,941円

4,116円

45歳

5,534円

4,280円

50歳

6,144円

4,481円

 

アフラックの就業不能保険(所得補償)の保険料

短期回復支援給付金・長期療養支援給付金とも15万円、保険期間保険料払込期間65歳、支払い対象外期間60日

年齢

男性

女性

30歳

5,040円

4,980円

35歳

5,565円

5,310円

40歳

5,955円

5,640円

45歳

6,540円

6,015円

50歳

7,455円

6,525円

 

保険料はライフネット生命よりもアフラックのほうが高い?

上記の表で保険料を比較してみた結果、ライフネット生命と比べてアフラックの保険料のほうが総じて高くなっています。考えられる理由としては、アフラックでは、就労困難な状態が60日継続した場合で生存していれば、就労困難状態に継続の有無にかかわらず短期回復支援給付金が6回分が支払われます。つまり保険を掛けている側からすれば受取りやすいことになりますので、そのため、保険料が高くなっていると思われます。

 

たとえば1か月入院して1ヵ月在宅療養(就業不能状態)し、その1週間後に仕事に復帰しても、上記の例では短期回復金15万円×6回分=90万円が支払われることになります。

 

では、どれだけの期間、就業不能状態となると保険料の回収ができるのか計算してみました。

 

上記のように月額15万円の設定で35歳の方であれば、月額保険料は5,565円です。65歳までに支払う保険料総額は、5,565円×30年=2,003,400円です。1回でも短期就業不能保険金を受取ると仮定した場合には90万円の受取になりますので、13年分の保険料は回収できます。残り22年分、約110万円は掛け捨てになります。

 

では、どのくらいの期間就業不能保険金を受け取ると支払総額と同等になるのか計算してみました。結果としては、この事例では就業不能保険金が月額15万円なので35歳の方ならば14回分になります。つまり、免責60日も入れると1年4カ月以上就業不能状態が継続した場合に支払い総額と同等になります。

 

50歳の方においては、月額7,455円ですから、65歳までの総支払額は1,341,900円です。そのため、免責60日も入れると11ヵ月以上就業不能状態が継続した場合に支払い総額と同等になります。35歳の方よりは、回収できる期間が短くなります。

 

この点は、保険金受取り期間は65歳(60歳もある)までと決まっているため、年齢が高くなるにつれて、保障期間が段々と短くなりますからこのような結果になります。

 

これらの計算から、掛捨て部分を考えるともったいないので、就業不能保険は不要かとも考えてしまいますが、35歳の方が、万が一、長期就業不能状態ともなると最大で5,400万円までの保障があります。50歳の方は、最大2,700万円の保障ありますので、就業不能リスクに重点を置くならば掛捨て部分は致し方ないところかと思います。

 

その他のライフネット生命とアフラックの違い

アフラックでは、長期療養支援給付金の支払がなかった場合には、保険期間満了時に長期療養支援給付金と同額の無事故支払金が支払われますが、ライフネット生命にはありません。両社の純保険料や付加保険料の差がわからないため、こういった点が保険料の差になっている要因かと思われます。
※ ライフネット生命には高度障害保険金(就業不能給付金月額×10倍)があり、保険料支払が免除となりますが、アフラックにはありません。

就業不能保険と所得補償保険などの違い

就業不能保険と所得補償保険の違いはどこにある

名称が似ていて就業不能保険と混同しやすい保険がありますので、それらとの違いをご紹介します。

 

所得補償保険との違い

所得補償保険も就業不能状態に該当したときに支払われる保険ですから就業不能保険とほぼ同じ商品です。一般的には、保険金の支払い期間が1、2年と短くなっています。また更新があるため保険料は5歳きざみで高くなっていくのが一般的です。

 

ただし、日立キャピタル社のように60歳まで補償される長期所得補償保険もあります。

 

収入保障保険と就業不能保険の違い

収入保障保険とは、死亡や高度障害のときに支払われる掛け捨て型の生命保険です。ですから、就業不能状態(高度障害は除く)だからといって保険金が支払われるものではありません。ニュアンスは似ていますが、全く違った商品です。
ただし、東京海上日動あんしん生命保険のように、就業不能保険そのものではありませんが、「就業不能保障プラン」といって収入保障保険に特約で付加できる商品も販売されています。

 

就業不能保険と医療保険との違い

入院したときに保障してくれる保険として医療保険があります。でも医療保険は入院している間だけ保障してくれるものです。そのため退院後は給付金の支払対象にはなりません。入院期間よりも在宅療養のほうがずっと長い場合は、それほど役に立つとは言えません。その点、就業不能保険は、入院のみならず、自宅療養が長期に及んで働けなくても保険金は支払われます。大病を患っても安心できるのが就業不能保険になります。

 

就業不能保険や所得補償保険を検討する際のポイント

就業不能保険や所得補償保険は、就業不能状態と認定されないと保険金は支払われません。ですから、一番大事な点は、就業不能状態という定義です。しかしながら、この就業不能状態は保険会社によって違っていますので注意が必要です。

 

就業不能状態とはどのような状態をいうのか

それでは、就業不能状態とはどういう状態をいうのでしょうか?これについては、ライフネット生命では次のように説明しています。

 

1、病気やケガの治療を目的として日本国内の病院または診療所において入院している状態
2、病気やケガにより、医師の指示を受けて自宅等※で在宅療養をしている状態

※「自宅等」は、日本国内に限ります。また、老人福祉法に定める有料老人ホームおよび老人福祉施設ならびに介護保険法に定める介護保険施設等を含みます。

 

日立キャピタル損害保険の就業不能状態

日立キャピタル損害保険の全く働けない(就業不能)状態とは、病気やケガで入院または医師の指示による自宅療養により「いかなる業務(仕事)にも全く従事できない状態」のことをいいます。

 

「いかなる業務(仕事)にも全く従事できない状態」とは、病気やケガになる前の業務(仕事)だけでなく、他の事務作業や軽作業等の仕事も全くできない状態をいいます。

 

在宅療養については、入院とは違いって請求したのに保険金が支払われなかったなどにつながるケースがあると思いますので注意が必要です。

 

ライフネット生命の在宅療養についての定義

ライフネット生命では、在宅療養については以下のような説明文が約款に記載されています。

傷害または疾病により、医師の医学的見地に基づく指示を受けて軽い家事および必要最小限の外出を除き、自宅等で治療に専念することをいいます。軽い家事とは、簡単な炊事や衣類程度の洗濯等のことをいいます。必要最小限の外出とは、医療機関への通院等をのことをいいます。なお、軽労働または座業ができる場合は在宅療養をしているとはいいません。

 

アフラックの在宅療養についての定義

アフラックの給与サポート保険では、在宅療養については以下のような説明文が約款に記載されています。

 

在宅療養とは、つぎの(1)、または(2)に該当する状態をいいます。
(1)医師による治療(注1)が継続しており、かつ日本国内にある自宅等(障害者支援施設などを含みます)で、医師の医学管理下において計画的な治療に専念し(注2)自宅等からの外出が困難な状態。(注3)
注1)医師による治療とは、手術、放射線治療、処置、投薬、リハビリを含み、検査、経過観察、指導及び医業類似行為は含みません。また、就労困難状態となった原因の疾病または傷害の改善のために行われる医療行為をさし、症状が固定し、それ以上の改善が見込めないものは該当しません。なお、治療としてのリハビリは、医師の指示による資格を持った医療従事者の観察補助のもと計画的に自宅及び施設内で行われる医学的リハビリテーションをいいます。
注2)医師の指示に従わず、必要な治療を行わない場合は、治療に専念していることにはなりません。
注3)自宅等からの外出が困難な状態とは、つぎのすべてに該当するものをいいます。
①病院または診療所への通院など治療のために最低限必要な外出を除き、活動の範囲が自宅等に制限されていること。
②上記①の活動範囲の制限が、医師により証明された医学的な原因に基づくこと。

 

(2)つぎのいずれかに該当する状態をいいます。
短期回復支援給付金の支払い:別表61に定める特定障害状態に該当した状態(別表61についてはこちらで確認できます
長期療養支援給付金の支払い:国民年金法に基づき国民年金法施行令第4条の6別表に定める障害等級1級または2級に認定された状態

 

アフラックにおいては、別表61に定める特定障害状態に該当しない場合で医師による治療(手術、放射線治療、処置、投薬、リハビリ)の必要のない経過観察のための在宅療養については保険金支払い対象外になります。

 

就業不能状態を確認する書類

就業不能状態について保険会社はどのような書類で確認するのでしょうか。ライフネット生命においては以下の書類で確認しています。

 

就業不能証明書
ライフネット生命の就業不能証明書PDF

 

医療保険は、入院や手術をしたときに保険会社所定の入院・手術証明書を提出するのが一般的ですが、就業不能保険では、就業不能証明書(各社で名称は違う)を提出することになります。

 

 

就業不能保険は、このような病気で支払われている

ライフネット生命では、下記のようなことで給付金が支払われています。

 

 

就業不能保険金の支払いに該当すると予想される疾患

個別症状にもよりますが、以下の疾患は就業不能保険の支払いに該当してくると予想されます。

  • 白血病
  • 肺がん
  • 大腸がん
  • 脳腫瘍
  • 卵巣がん
  • 脳梗塞
  • 多発性脳脊髄腫瘍
  • パーキンソン病
  • 多発性硬化症
  • 全身性エリテマトーデス
  • 肺静脈閉塞症/肺毛細血管腫症
  • 全身性強皮症(皮膚や内臓が硬くなる疾患)
  • 多発性筋炎

 

就業不能保険金は毎月支払われるの?

就業不能状態に該当したならば、就業不能保険保険金は、毎月支払われます。アフラックでは以下のようになっています。

 

4/11に病気やケガで就労困難になり60日間その状態が継続した⇒6/10 (1回目の支払い)⇒7/10(2回目の支払い)⇒8/10(3回目の支払い)⇒以降毎月10日が支払基準日となります。

 

就業不能保険金を受取っている間も保険料は支払うの?

就業不能保険金を受取っている間の保険料は免除になるのかどうか主な保険会社で調べてみました。

 

  • アフラック:保険料払込免除の取り扱いはありません。
  • ライフネット生命:高度障害給付金を支払った場合は、保険料の払い込みが免除になります。
  • 日立キャピタル:就業不能となり、かつ所定の後遺障害状態になった場合には、払い込むべき保険料の払込みを免除します。

 

保険料は掛け捨て

就業不能保険も所得補償保険も掛け捨ての保険になります。ですからいつの時点で解約しても返戻金はありません。

 

共済(パルシステム)にも就業不能がある

損害保険会社や生命保険会社の就業不能保険は、性別や年齢で保険料が違ってきますが、共生ネットの就業不能保険は、性別や年齢に関係なく一律の掛金になっています。

 

  • 1日3,000円コースは、年間7,700円
  • 1日5,000円コースは、年間11,700円

詳しくは、こちらのページぱるるでも就業不能保険が販売されているので調べてみましたをご覧ください。

 

就業不能保障プランとは就業不能保険とは違う

就業不能保障プランとは、生命保険会社が販売しているもので、死亡保険金に特約で就業不能保障が付加されたものになります。

 

たとえば、東京海上日動あんしん生命には、『家計保障定期就業不能保障プラン』という商品があります。こちらは、悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全の5疾病で働けない状態が60日を超えて継続した場合や病気やケガで所定の要介護状態になったときに2年または5年間保険金を毎月支払うものになります。アクサ生命は生活障害保障型定期保険就業不能保障プラン、チューリッヒ生命は「くらすプラス」という商品があります。

 

就業不能保障プランは特約なので単独では契約できません。また保険金の支払いは、悪性新生物や急性心筋梗塞、脳卒中などで就業不能状態になったときに限定されています。

 

団体長期所得補償とは?

就業不能保険には、個人各々で契約するものと企業や労働組合、共済組合などの単位で契約する団体所得補償(就業不能)保険があります。後者のほうは、GLTD(Group Long Term Disability)ともいいます。

 

団体長期所得補償保険の契約形態

団体長期所得補償保険は、以下のような契約形態があります。

  1. 掛金は全額会社が負担し従業員を被保険者とする契約
  2. 掛金は会社が一定率を負担し、残りを従業員が負担とする契約
  3. 従業員や組合員が自己負担で加入する契約

 

団体長期所得補償保険に自己負担で契約する場合に割引がある

従業員や組合員などが、団体長期所得補償保険に自己負担で契約する場合には、割引率が設定されているので一般的な個人契約よりも有利になっています。
自営業者でも商工会議所会員となっている場合は、休業保障プランという保険制度が用意されていて、団体割引により30~50%の割引等で加入することができます。全国商工会議所の休業補償プラン

 

団体長期所得補償保険の特長

団体長期所得補償保険は、5年間補償や60歳まで長期に補償される点と仕事に復帰した後も障害が残り、かつ収入が健康時の80%未満になった場合は、所得の喪失割合に応じて保険金が支払われる点に特長があります。

 

主な保険会社の団体長期所得補償保険リンク先

保険会社名

リンク先

日立キャピタル保険

日立キャピタル保険・長期所得補償保険 

東京海上火災保険

東京海上火災保険の長期所得補償保険 

あいおいニッセイ同和損保

あいおいニッセイ同和損保の長期所得補償保険 

明治安田損害保険

明治安田損害保険の長期所得補償保険 


就業不能保険の保険料控除はどうなっている

就業不能保険の保険料控除は、旧制度においては「一般生命保険料控除」に該当します。新制度においては医療保険や介護保険と同じように介護医療保険料控除の対象となります。そのため新制度においては他の介護医療保険料と合算して最高4万円が所得金額から控除できます。

 

就業不能で受け取った保険金の税金は?

就業不能保険や所得補償保険は、被保険者が病気やけがにより働けなかった期間に対して補てんされる保険です。そのためこのような体の傷害に基因して支払を受ける保険金については非課税とされています。

 

就業不能保険では次のような場合には保険金が支払われない

支払事由に該当しても以下のケースでは保険金が支払われません。以下はアフラックの給与サポート保険の約款記載文章です。

  1. 保険契約者または被保険者の故意または重大な過失
  2. 被保険者の犯罪行為
  3. 被保険者の泥酔の状態を原因とする事故
  4. 被保険者が法令に定める運転資格を持たないで運転している間に生じた事故
  5. 被保険者が法令に定める酒気帯び運転またはこれに相当する運転をしている間に生じた事故
  6. 被保険者の薬物依存
  7. 原因のいかんを問わず頚部症候群(いわゆるむちうち症)または腰痛で他覚症状のないもの
  8. 地震、噴火または津波
  9. 戦争その他の変乱
  10. 被保険者の精神障害
  11. 被保険者の妊娠・出産等

 

ライフネット生命の免責事由には、地震、噴火または津波、戦争その他の変乱、被保険者の妊娠・出産等についてはありません。ただし、地震、噴火または津波、戦争その他の変乱によって保険計算の基礎に影響を及ぼすときは削減して支払うか、まったく支払わない場合があるとされています。
ライフネット生命の就業不能保険の約款PDF

 

チューリッヒ生命はうつ病などのストレス性疾病でも支払われる

チューリッヒ生命では、うつ病などのストレス性疾病による入院や5疾病による就業不能状態などのときでも60日を超えた場合には保険金(年金)が受取れます。

 

対象となるストレス性疾患

  1. 気分〈感情〉障害(うつ病とう)
  2. 神経症性障害・ストレス関連障害
  3. 摂食障害
  4. 更年期障害
  5. 統合失調症
  6. 非器質性睡眠障害
  7. 胃潰瘍
  8. 十二指腸潰瘍
  9. 潰瘍性大腸炎
  10. 過敏性腸症候群

まとめ

健康保険に加入している方は、業務外の病気やケガで連続4日以上仕事を休むと、傷病手当金の支給対象になります。また、初診日から1年6か月後に法令で定める障害状態に該当する場合は障害年金が支給されます。このように公的保障は用意されていますが、国民健康保険加入者の自営業者当には、傷病手当金はありません。

 

しかしながら、傷病手当金は健康時で働いているときの給料はよりは3分の1ほど少なくなってしまいますし、障害年金に至ってはさらに大きく減少してしまうのが現実です。その減少リスクを補うのための保険として就業不能保険があります。

 

就業不能保険は、病気やケガで入院のみならず在宅療養中で働けない、いわゆる就業不能状態に該当したときに就業不能保険金が支払われる保険です。以上「就業不能保険は公的保障があるから不要なの?」でした。

 

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このページは、終身の基本的なことや種類、活用法、またメリット、デメリットについて解説しています。
医療保険の種類について教えてください
医療保険の種類について解説しています。
がん保険の種類
がん保険の種類について解説しています。
介護保険の種類
このページは、保険会社が販売している介護保険の種類について解説しています。
個人年金の種類
このページは、個人年金の種類について解説しています。
保険見直しの方法をFPが伝授!確実に節約が可能です
保険を見なおしして保険料を節約するための方法について解説しています
生命保険の診査について:告知や医師の診査、健康診断通知
生命保険に加入する際の診査について解説しています
ペストやエボラウイルス病と生命保険の災害死亡について
生命保険の災害死亡に該当するエボラウイルスんどの疾病と免責について解説しています
長期入院の場合の給付金請求をおこなうタイミングはいつがいいの?
長期の入院や手術をした場合の給付金請求を行うタイミングについて解説。入院請求は1度に請求をすれば費用も少なくなります
死亡保険金を受け取った場合の税金はどうなるの?
死亡保険金を受け取った場合の税金について解説しています
生命保険の保険料はどのような仕組みになっているのか
生命保険の保険料がどのような仕組みで構成されているのか詳しく解説しています
社長や役員は生命保険に加入する必要はあるの?
社長や役員が会社契約者とする生命保険について解説したページです。会社が社長の保険契約を締結する必要があるのかについて解説しています
保険会社が倒産したら保障はどうなる。過去の事例から学ぶ
保険会社の倒産は契約者にとっては一番困ることですがそうなってしまった場合の流れや内容、保険会社の健全性を見る指標について解説しています
医療保険の支払い日数と検査入院について
医療保険の日数の誤解と検査入院について解説。病気で入院し、その後同じ病気で再入院した場合には、どういう計算をするのかなど解説
むちうち症状で入院したときって生命保険は使えるの?
むちうち症状があり入院したときに生命保険から支払いはあるのか?あなたはどう思いますか。そんな疑問に答えたページです
結婚にともなう生命保険の改姓や口座変更手続きについて
結婚と生命保険の手続きについて解説したページです。結婚によって行なう手続きについて解説しています
生命保険募集人が行ってはいけないことは保険業法などで禁止行為が決められています
生命保険を募集するにあたって保険業法、保険法、金融商品販売法、金融商品取引法などで禁止行為が定めれています。禁止項目の詳細とそれらの事例も掲載しています
60歳からの生命保険はどういう保険を選択すればいいの?
60歳からの生命保険を考える。終身保険、医療保険、ガン保険について
ぜひとも知っておきたい生命保険を利用した相続対策
遺産相続をめぐってトラブルが起こることがあります。その実態と事例から生命保険を活用した場合にトラブルが回避できるのかどうかについて取り上げてみた記事です。
医療保険は不要か必要かどうかについて検証してみました
医療保険は不要か必要かどうかについて解説しています
学資保険の確定申告と税金、一時所得計算に必要な知識
学資保険の満期金を受取ったとき税金は一時所得かあるいは贈与になるのか、計算事例を出して解説しています。また確定申告はどうやっておこなうのか、オンラインでの申告書の作成手順も掲載していますのでぜひご覧ください
学資保険は必要か?必要ない(不要)?あなたはどっち派
親として、子供が生まれると将来の教育費を貯めるために検討することが多い学資保険。そこで、はたたして学資保険は必要か、あるいは不要なのかについて検証してみました。また学資保険のメリットは何があり、デメリットは何なのかについても解説しています
学資保険のデメリットはなに?メリットは?
ここでは学資保険のデメリットとメリットについてどのようなものがあるのか解説しています
学資保険の元本割れについて考えてみた初心者向けの記事です
元本割れする学資保険と元本割れしない学資保険について解説しています
〈かんぽ学資保険〉の保険料はマイナス金利の影響でどうなった
2016年6月時点と2016年9月時点での「かんぽ学資保険」の保険料を比較してみました。
かんぽ生命の養老保険がとてもよく理解できるページ
かんぽ生命の養老保険についてわかりやすく解説
かんぽ生命の入院保障についてわかりやすく解説
かんぽ生命には医療保険がありませんので、特約で入院保障をつけることになります。その仕組みについて解説しています。
〈かんぽ学資保険の解約〉体験談をまじえて紹介しています
かんぽ学資保険の解約の手続きや必要書類等について紹介しています。
お風呂場や食べ物をのどに詰まらせ亡くなる等の保険の支払いについて
お風呂場や食べ物をのどに詰まらせ亡くなるというケースでの保険金の支払いについて検証しています
個人年金の保険料控除およびメリットとデメリットについて解説
個人年金の概要やメリットのひとつでもある個人年金保険料控除について、そしてデメリットについて解説しています
学資保険の返戻率について調べてみました
学資保険の返戻率は保険会社によってどうちがうのか調べてみました
〈生命保険の解約〉税金はどうなるのですか?
収入が減ったので保険料を減らしたい、生命保険に入りすぎていた、他の生命保険に乗り換えたいなどの理由で解約することもあります。その際の税金や知っておくべき点について解説しています。
生命保険の解約についてホームページ上の記載を比較してみました
生命保険を解約するにあたって、日本生命、ソニー生命、アフラック等のホームページ上で契約者にわかりやすく親切に説明されているのか比べてみました。
日本生命のニッセイ学資保険とはどんな商品なの?
日本生命の学資保険である「ニッセイ学資保険」の返戻率や特長などについて分析しています。
生命保険や学資保険をクレジットカード払いにしてポイントゲット
生命保険、学資保険、個人年金、自動車保険、火災保険などはクレジットカード払いすればポイントが付与されます。お買い物や時での利用やnanacoなどの他のポイントと交換することにより節約ができます。
生命保険の死亡保険金を受取った場合の税金は?相続税なの?
生命の死亡保険金を受取ると相続税で計算されます。これらの詳細を解説しています。
総合福祉団体定期保険とは?メリットは何?
総合福祉団体定期保険の概要とメリット、保険料について解説
生命保険の受取人変更や受取人が死亡した際の注意点
死亡や満期受取人が指定されていても変更はできるのか?また受取人が死亡したときに変更をしなかった場合にはどうなるのかなどについて取り上げています。
太陽生命が発売した相続に役立つ?生存給付金付特別終身保険について解説
太陽生命が平成28年7月4日に販売した無配当特別終身保険(商品名:まごころの贈り物)の内容について解説しています。
アフラックの給与サポート保険と所得補償保険を比較
アフラックが新たに発売した給与サポート保険のポイントについてFP目線で他社の所得補償保険との違いを比較しています。
アフラックの給与サポート保険とりそな銀行の団信革命を比較
就業不能状態が継続すると保険金が支払われるのがアフラックの給与サポート保険(所得補償保険)ですが、りそな銀行にも住宅ローン残高が0円になる特定状態保障特約付住宅ローン「団信革命」がありますので比較してみました
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ぱるるで販売されている就業不能保険について調べてみたのでご紹介します
アフラック給与サポート保険の資料請求しました
アフラック給与サポート保険の資料請求してみた体験談です。
チューリッヒ生命の就業不能保険の特長と他社との違いはなに?
チューリッヒ生命の就業不能保険について紹介しています。
明治安田生命の積立保険「じぶんの積立」は新タイプの保険だった
明治安田生命から発売された積立保険のご紹介です。商品名は、「じぶんの積立」です。商品内容はどうなっているのか検証してみました。
ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」とは?
就業不能保険のランキング1位と目されるライフネット生命の「働く人への保険2」の鍾愛。他の就業不能保険と比較を交えて解説しています
あんしん生命の新商品、「家計保障定期保険NEO 就業不能プラン」とは
あんしん生命から2016年11月2日に新商品として「家計保障定期保険NEO 就業不能プラン」が発売されますので内容についてご紹介します。
外貨建て個人年金に加入する前に知っておきたいメリットとデメリット
契約する前に知っておきたい外貨建て個人年金のメリットとデメリットについて解説しています
告知義務違反とは?2年で時効になるのか!?
生命保険の契約をする際に告知があります。もれなく正しく告知をしないと後に告知義務違反で契約が解除されてしまうことがあります。そこで、告知義務違反とは?2年で時効になるのかについて解説しています。
特定不妊治療を受けたときに支払われる保険ってどうなの?
国内で初となる特定不妊治療を受けた際に給付金が支払われる保険が日本生命から発売されましたので内容について詳しくご紹介します
チューリッヒ生命とはどんな保険会社でどんな商品があるの?
チューリッヒ生命の医療保険、がん保険、就業不能保険などの保険種類だけでなく、会社概要などについても掲載しているまとめページです