かんぽの入院保障についてわかりやすく解説

かんぽ生命は、医療保険そのものは販売していません。そのため入院保障がほしい場合には、基本契約に特約として「疾病傷害入院保障」などをつけることになりますが、他の保険会社と違い、1日あたりの給付金額等がわかりずらい点があります。

 

そこで、その点などについての解説と他の医療保険とどう違っているのかなどもわかりやすく解説してみましたのでご覧ください。

 

かんぽ生命の入院特約の仕組みはこのようになっています

かんぽ生命では、入院保険金額を1日あたり、1,500円~15,000円の範囲内で付加することができます。ただし、1日あたりの入院給付金は、基準保険金が限度額になります。

 

たとえば、基本契約の基準保険金が100万円ならば、特約基準保険金の最高額は100万円になります。この特約基準保険金の1000分の1.5が入院保険金となります。ですから、100万円×1.5÷1000=1,500円(入院1日あたり)です。

 

裏を返せば、100万円の保険に入った場合には、入院1日あたり5,000円の入院保障をつけたくてもつけることができません。最低でも340万円の保険に加入する必要があります。

 

一般的な医療保険は、単独で契約ができますから、5,000円の入院保障に入るのに制限はありません。死亡や満期保険金なども付加する必要はありません。

 

特約基準保険金に対する入院保障額です。

 

特約基準保険金額 1日あたりの入院保険金額
100万円 1,500円
200万円 3,000円
300万円 4,500円
400万円 6,000円
500万円 7,500円
600万円 9,000円
700万円 10,500円
800万円 12,000円
900万円 13,500円
1000万円 15,000円

 

かんぽ学資保険は700万円が限度のため、入院保障の最高額は10,500円になります。

 

かんぽ生命の入院特約は2種類

かんぽ保険の入院特約は、2種類あります。ひとつは、無配当傷害入院特約。もうひとつは無配当疾病傷害入院特約です。無配当ですから、こちらには配当金が付きません。

 

無配当傷害入院特約とは

無配当傷害入院特約は、ケガが原因で1日以上の入院をした場合に支払われます。また、入院中に手術をした場合には手術の種類に応じて、1日当たりの入院保険金額の5倍、10倍、20倍または40倍に相当する金額が支払われます。さらに入院が継続して120日になったときには特約基準保険金額の1000分の30が支払われます。

 

無配当傷害入院特約の支払い事例

たとえば、こどもが鎖骨を骨折して7日間入院し、手術をしたとします。学資保険の契約内容は、基準保険金300万円、入院特約も300万円付けている契約とします。

 

この場合には、1日あたりの入院保険金は4,500円ですから、4,500円×7日間=31,500円。それに手術給付金、4,500円×10倍=45,000が加わりますので、合計で76,500円が支払われます。

 

手術の倍率は約款に掲載されています。
かんぽ生命の約款はこちらご確認いただけます。(外部サイト)

 

無配当疾病傷害入院特約とは

無配当疾病傷害入院特約は、ケガ、あるいは病気で1日以上入院したときに支払われる特約です。また、入院中に手術をした場合には手術の種類に応じて、1日当たりの入院保険金額の5倍、10倍、20倍または40倍に相当する金額が支払われます。さらに入院が継続して120日になったときには特約基準保険金額の1000分の30が支払われます。

 

無配当疾病傷害入院特約の支払い事例

たとえば、かんぽの学資保険に加入している子どもが盲腸で入院したとします。入院期間は3日間で手術もしました。かんぽの学資保険の保障内容は、基準保険金300万円、疾病傷害入院特約を300万円です。

 

この場合の入院保険金は、4,500円×3日=13,500円
手術給付金は、10倍(虫垂切除術)ですから、4,500円×10倍=45,000円
合計58,500円が支払われます。

 

手術給付金についての注意点

手術をしたからといってもすべてが支払い対象にはなりません。
約款に掲載されている体の部位や支払い対象となる手術の種類に該当する必要があります。

 

他の保険会社の医療保険とここが違う

かんぽ生命の手術給付金は、入院を伴わないと支払い対象になりません。一般的な医療保険では、入院なしの手術だけでも手術給付金が支払われますので、この点が異なっています。

 

たとえば、白内障手術。今はほとんど、日帰りの手術が多いですが、このような場合にはかんぽ生命では支払い対象になりません。

 

同一日に2種類以上の手術を受けた場合
同一日に2種類以上の手術を受けた場合には、一番支払い倍率の高い手術給付金のみ支払われます。

かんぽ生命の入院日数

入院保険金が受取れる日数には限度があります。最高は120日です。
この120日は、ひとつのケガ、ひとつの病気での限度日数です。ですから、因果関係のない病気で入院した場合には、それぞれ120日が支払われます。

 

一般的な医療保険では、120日型の他に60日型も販売されていますからどちらかを選択することができます。

 

120日を受取った場合

ひとつの病気入院で120日を受取った場合には、退院日から180日を過ぎて再度同じ病気で入院をしても、あらたな病気とみなし支払われます。※ケガが原因での入院は該当しません。

 

たとえば、ガンで80日入院したとします。その3か月後に70日入院。さらにその後、前回の退院日から7カ月後に2カ月間入院をした場合。

 

この場合には、最初の80日分は全額支払われます。2回目の入院分は、70日のうち、40日分のみが支払われます。

 

最後の入院分は、前回の退院日から180日を過ぎていますので、新たな疾病とみなされるため、まるまる60日分が支払われます。

 

一般的には他の医療保険でも複数回の入院については、同じように計算されます。

 

入院請求はどうすればいいのか

入院請求は、医師に記入していただいた入院・手術証明書を提出する必要があります。
ただし、この書類は、病院の様式に書いてもらったものではなく、郵便局独自の様式に記入していただくことになります。

 

用紙は郵便局の窓口に行ってもらうか、ダウウンロードして印刷したものを使います。こちらからダウンロードできます。

 

手順としては、この白紙状態のまま(公文書になりますので何も記入してはいけません)のものを病院に提出して医師に記入していただくことになりますが、医師も忙しいのですぐには記入してもらえません。病院にもよりますが、2週間から3週間ほどかかると思ったほうがいいです。

 

また料金は病院によって異なりますが、5,000~8,000円ほどかかります。

 

入院事情書という取扱いもある

入院・手術証明書は、料金がかかるので、1日当たりの入院給付金が少なく、かつ短期間の入院ですとほとんど差額がでません。というよりも請求すると赤字になる場合があります。

 

こういった場合には、「手術をしていない、入院期間が30日以内」など以下の要件に該当すれば、「入院事情書と病院の領収書」、また他の保険会社の診断書での取り扱いも可能になっています

 

入院事情書とは、医師に記入してもらう必要がなく、請求者(被保険者)が記入するものなので費用がかからないメリットがあります。

 

入院事情書で請求できる要件

請求前に必ずかんぽ生命にご確認ください。

 

□妊娠・分娩以外での入院
□整骨院・接骨院以外での入院
□入院期間が記載された医療機関発行の領収書や診療明細書がある
□手術をしていない
□30日以内の入院
□入院特約に加入してから2年以内の病気入院の場合は5日以内である
□退院後の請求である

 

入院事情書のダウンローはこちら

 

入院請求に必要な書類

入院請求には以下の書類が必要です。

 

□保険証券
□印鑑
□被保険者の預貯金通帳またはキャッシュカード
□かんぽ生命の入院・手術証明書(または入院事情書など)
□交通事故証明書(交通事故の場合)
□事故報告書(ケガでの入院の場合)

 

保険種類が学資保険や夫婦保険などの場合には、続柄証明書や健康保険証などの書類が必要になります。また代理人が手続きを行う場合には委任状も必要になります。詳しくは郵便局にお尋ねください。

 

必要書類が不足したまま郵便局に行きますと、受付する前に長時間待ったあげく、何も手続きできないで帰宅することになりますので、必ず行く前に電話等で郵便局に必要書類の確認をしたほうがいいです。

まとめ

かんぽ生命の入院保障は、特約を付加することで保障されます。
特約には、ケガでの入院のみを保障する「無配当傷害入院特約」とケガ、あるいは病気でも保障する「無配当疾病傷害入院特約」があります。

 

入院保険金は基準保険金が限度となり、基準保険金の1000分の1.5で計算されます。

 

たとえば、100万円の学資保険に加入した場合には、入院保険金は1日あたり1,500円が限度となります。かんぽ学資の最高額は700万円ですから、入院保障の限度額は10,500円です。

 

かんぽ生命の最高加入限度額は、1000万円ですから、最高額は15,000円になります。
以上、「かんぽ生命の入院保障についてわかりやすく解説」の記事でした。

 

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