育児休業給付金と退職について解説

育児休業後に働こうと思っていても子どもの病気や自分の体調が思わしくなくそのまま退職というケースもあります。そこで、このページでは、育児休業給付と退職について解説していますのでご覧ください。

 

育児休業給付金と退職について

まず、育児休業給付についてご説明します。

 

育児休業給付は、原則は雇用保険に加入している一般の被保険者が1歳未満の子のために育児休業をとったときに支払われる給付金です。以下の図のパターンになります。

 

母親のみ育児休業のパターン

 

ただ、原則でないケースもあります。パパママ育休プラス制度を利用した場合は1歳2ヶ月まで、、また、保育所に申し込んでいるが1歳になっても保育所に入所できない場合等の延長事由に該当すると1歳6ヶ月まで育児休業給付金が支給されます。

 

受取れる期間は、産後8週間から1歳の誕生日前日まで取得した場合には、育児休業給付金の支給はその前日まで受取ることができます。

 

受給額については、180日目までは育児休業開始前の賃金の67%、181日目からは、休業開始前の賃金の50%という計算になります。

 

ここでいう賃金とは、育児休業開始前6か月の間に支払われた賃金の総額を180で割った額のことです。ですからこの時期に普段より残業が多いという場合は、当然収入も多くなるので、その分、育児休業給付金も多くなるということになります。

 

ただし、なんぼ賃金が高くなっても受給できるというわけにはいかず、やはりそこは上限額があります。

 

平成27年7月31日までの賃金月額上限は、426,000円、賃金月額が69,000円を下回る場合は69,000円です。(この金額は毎年8月1日に見直しされます)

育児休業給付金の返納について

育児休業給付金を受給中に職場復帰せず、そのまま退職というケースもあります。

 

この場合に返納する必要があるのかと疑問に思う人が多いのですが、すでにもらった育児休業給付金は返納する必要はありません。

 

給付金と退職日の関係

では、育児休業給付金を受給中に退職した場合にいつまで給付金がもらえるのかという点についての解説です。

 

この点は決まり事があって、「退職日の属する期間の1つ前の支給対象期間まで支給」となります。

 

つまりは、育児休業給付金は育児休業を開始した日から1ヶ月ごとの期間(支給単位期間)について支給されるので、退職日の前月の支給対象期間まで支払われるという意味になります。

 

具体的には以下をご覧ください。

 

例)出産日が5月5日の場合の育児休業給付金と支給単位期間

 

全体としては、以下のようになります。

出産日 産後休暇8週間 育児休業期間 育児休業金給付期間
5月5日 5月6日~6月30日 7月1日~5月4日まで 7月1日~5月3日

 

育児休業期間と育児休業給付について1日ズレがあります。
そして育児休業給付の支給単位期間は、下のように1ヶ月毎の期間になり振込は2ヶ月毎になります。

7/1~
7/31

8/1~
8/31

9/1~
9/30

10/1~
10/31

11/1~
11/30

12/1~
12/31

1/1~
1/31

2/1~
2/28

3/1~
3/31

4/1~
4/30

5/1~
5/3

 

このケースで下の日付けで退職した場合を比較してみます。

 

  1. 4月29日に退職した場合は、受け取れるのは3月31日分までです。
  2. 4月30日に退職した場合は、4月30日分までです。
  3. 5月1日に退職した場合は、4月30日分までです。

 

②のケースは、雇用保険の資格喪失日は退職の翌日、すなわち5月1日になるので受給できるのは4月30日までとなります。

 

ということで、退職日が1日違うだけで受取れる育児休業給付金に大きく差がでることになりますのでご注意ください。

育児休業給付金の振込日、いつ受取れるの?

最後に育児休業給付金はいつ振込まれるのかということが気になると思いますので解説いたします。

 

この点は、会社からハローワークに申請をしない限り受取ることができません。もちろん本人からでも申請はできますが、雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書や雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書の記載内容が確認できる書類(賃金台帳や出勤簿・タイムカードなど)、他にもたくさん提出する書類があるので、ハローワークも会社からの申請を推奨しています。

 

その手続ですが、申請期限があります。
育児休業を開始した日から4ヶ月を経過する月の末日までに必要書類を提出する必要があります。経過してしまうと支給されなくなってしまいます。

 

これが初回の申請期限です。
2回目以降の給付金は原則2ヶ月毎に申請が必要になります。

 

ですから、2回目以降は会社側で手続きが遅れるとその分ハローワークからの振込も遅れることになります。ですので育児休業給付金の振込日というのは会社の手続き次第ということになります。

 

育児休業給付金と退職のまとめ

育児休業給付金を受給中に退職した場合ですが、すでに受け取った給付金は返金する必要はありません。

 

そして、退職日と給付金の関係については、「退職日の属する期間の1つ前の支給対象期間まで支給」となっています。

 

ですので、退職日が1日違うだけで最大1ヶ月分の給付金に差が出てしまうことがありますので、ご注意ください。

 

以上、育児休業給付金と退職についての大事なポイントについての記事でした。

 

次のページ
求職者支援制度の概要および受講給付金について解説!

 

関連ページ

失業保険の加入条件と給付の種類について解説!
失業(雇用)保険にはどういう給付種類があるのか、そしてどんな働き方をすると被保険者になるのか、さらに、被保険者になれる人となれない人はどういう人なのかについて解説しています。
失業保険の手続きはどうすればいいの?
失業保険から失業手当をもらうための手続きについて解説。
雇用保険とは?受給資格や受給額の計算はどうなっているの?
雇用保険の概要や失業手当の計算の仕組みなどについて解説しています。
雇用保険の助成金にはどのようなものがある?
雇用保険は、雇用安定事業も行っています。そこには、事業主に対しての助成金があります。では、その助成金にはどのようなものがあるのかについて取り上げています
雇用保険料の計算と端数処理
雇用保険料の計算と端数処理について解説
必ず知っておきたい失業保険の計算と給付日数について
失業保険の計算方法と給付日数について解説しています
倒産と会社都合で退職したときの失業保険、特定受給資格者について解説
失業保険の被保険者が倒産や会社都合でやめた場合に該当する特定受給資格者について解説
失業保険のもらい方。必要書類や手続きについて解説しています
失業保険のもらい方。必要書類や手続きについてズバリ解説しています
必ず知っておきたい失業保険のことと手続きしてもらえる手当
失業保険の手続きをしてもらえる手当てについてまとめたページです
失業認定申告書の書き方とインターネット応募について
失業認定申告書の書き方について大事なポイントとインターネットから転職サイトへ応募した場合の記入例について説明しています
ハローワーク東京・埼玉県・千葉県・神奈川県の所在地
ハローワーク・東京・埼玉県・千葉県・神奈川県の所在地について掲載しています
育児休業給付金が初めての方の重要項目のまとめ
育児休業給付金とはどういう給付金なのか?いくらもらえるのか?いつもらえるのか?どこからもらえるのか?どういう手続きが必要なのかなどについてわかりやすく解説しています。
求職者支援制度の概要および給付金について徹底解説!
失業保険がもらえない、もらっていたが再就職できずに支給が終わった、雇用保険の加入期間が足りないためもらえないなどの方は求職者支援制度で月10万円もらいながら職業訓練が受けられます。
失業給付期間は、倒産や解雇という会社都合と自己都合で違いますよ
失業給付の期間は倒産や解雇という会社都合と自己都合での離職理由によって違ってきます
失業手当延長と申請手続きについて詳しく解説
失業手当延長と申請手続きについて詳しく解説しています
失業保険の求職活動実績って何回必要でスケジュールはどうなっているの?
失業保険の求職活動実績とスケジュールはどのようになっているか詳しく解説していますのでご覧ください
失業保険受給中のアルバイトとハローワークにバレルわけ
失業保険の給付制限中よ受給中のアルバイトについて。アルバイトをしてはいけないということはありませんが収入があることによって手当が全額不支給や減額、全額支給などになります。こういった点も含めて色々と解説していますのでご覧ください
失業保険の受給資格はパートやアルバイトでも対象になるの?
失業保険の受給資格に該当する方はどういう方なのかについて解説ています
就業促進定着手当とはどのような手当でいくらもらえるの?
就業促進定着手当は、就業促進手当のひとつで、他に再就職手当、就業手当、常用就職支度手当があります。それらの手当はどういう人を対象に支払われるのか、また失業手当てを受取るよりも早期に就職し、これらの手当も受取ったほうが有利なのかも検証しています
育児休業給付金とは?手当の計算方法と申請手続きについて解説
雇用保険からもらえる育児休業給付金とは、どのような手当なのか。また計算方法やハローワークへの申請手続き、支給日、パパママ育休プラスについてもについても解説しています。
必ず押さえておきたい高年齢雇用継続給付。計算や手続きなど
高年齢雇用継続給付の概要や計算、手続きについて取り上げた記事です。
高年齢求職者給付金をハローワークからもらえる資格条件とは?
このページでは高年齢求職者給付金を受取れる条件は何か、支給額はいくらか、支給期間はどのくらいかについて知ることができます
職業訓練を受講するメリットとは?受講手当、通所手当とはなに?
失業保険を受給しながらも職業訓練を受講することができます。そのメリットとは何か、また受講手当や通所手当なども給付されますが、どういった手当なのかについて紹介しています。
初回失業手当はいつから、いくらもらえる。待機期間って何?
初回失業手当は30日分というわけでもありません。いつから、そしていったいいくらもらえるのかについて事例をあげて解説したページです。
寄宿手当とはどういう手当なの?
寄宿手当の概要、手当額、手続き等について
日雇労働求職者給付金について解説しています
日雇労働求職者給付金について
教育訓練給付制度について知っておきたいポイントのまとめ
教育訓練給付制度とはどのような制度で誰が利用できるのか、給付金の金額などについてご紹介しています。
専門実践教育訓練給付金とは?教育支援給付金についても解説
専門実践教育訓練給付金と教育支援給付金について
失業保険の受給条件には何があるの?
失業保険の受給条件についてはどういったものがあるのかについて取りあげた記事です。
失業保険からもらえる給付にはどんな種類があるの?
失業保険からもらえる手当にはどのような種類のものがるのかについて取り上げています。
失業保険の傷病手当とはどういう手当なの?
失業保険の傷病手当金について解説
雇用保険の特例一時金をもらえる要件をご存じですか?
季節的に雇用される者に給付される特例一時金について解説
介護休業給付金の支給要件や支給額についてのポイントを解説
介護休業給付金についてのポイントを解説
離職票の再発行と手続き。離職証明書との違いはなに?
離職票の再発行と手続き。それと離職証明書とのい違いについて。離職証明書のダウンロードはできるのかについても解説しています。
雇用保険被保険者証を亡くした場合の再発行手続きはどうすればいいの?
雇用保険被保険者証の再発行手続きについて解説
教育訓練給付制度の条件とはなんですか?
教育訓練給付制度の条件や受け取れる金額には限度がある点、専門教育から支給される金額の上限などについてわかりやすく解説しています。
トライアル雇用とは?奨励金とはについてのポータルページ
トライアル雇用やトライアル雇用奨励金、メリットやデメリットについてのポータルページです。
失業保険と扶養の関係。税金・健康保険・年金について解説
失業保険をもらった場合の扶養は外れるのか。税金、健康保険、年金との関係について解説しています。
退職証明書と離職証明書や離職票はそれぞれどう違うのかご紹介
退職証明書、離職証明書、離職票はどう違い、これらはどのようなときに使うのかについてご紹介しています
失業認定日の変更が認められる理由には何がある
失業認定日にハローワークに行けない理由で認められているものについて紹介
再就職手当の条件と給付金額の計算について知っておきたいこと
再就職手当の条件は、所定給付日数の3分の1以上残っている必要があります。さらに3分の2以上あると給付率が違ってきます。これらの計算方法についてご紹介しています。
もうすぐ65歳以上の方も雇用保険の対象者になりますよ
雇用保険法が改正され、平成29年1月1日から65歳以上も高年齢被保険者の対象になります。
ハローワーク札幌の場所や電話番号、管轄区域などを紹介
ハローワーク札幌の場所や電話番号、営業時間などについて紹介しています