自動車保険とは、どのような保険なのか、これから加入を考えている方のために解説してみました。

 

2015/05/30 16:42:30

自動車保険が初めての方へ

自動車保険というと、初心者でなくとも大抵の人は、損害保険会社で販売している自動車保険のことを思い浮かべます。

 

これは当然のことですが、この自動車保険の他に、必ずもうひとつ自動車保険に入らなければいけない保険があるのはご存知でしょうか。

 

原付バイクもオートバイも加入しなければいけません。

 

答えは、「自賠責保険」です。

 

まずは、この自賠責保険を理解されたほうが、自動車保険の理解が深まりますので、こちらからご説明します。

 

自賠責保険とは

自賠責保険は強制加入ですので、加入していないことはないのですが、車検のある車やバイクは、その時に自動車重量税や点検整備費用等と保険料をまとめて支払っているせいか加入しているという認識が薄いのです。

 

この自賠責については、事故を起こして相手方がケガで通院や入院などしたという経験がある人は、自賠責と任意の自動車保険についての関係をご存知かと思いますが、事故に縁がない人(ないほうがいいんですが・・・)はこの自賠責と任意の自動車保険の関係がどうなっているのか、わかっていない方が多いです。

自賠責保険の補償内容

  • 交通事故で他人を死亡させてしまった
  • 交通事故で他人にケガを負わせてしまった

という場合で、あくまで「他人」に対して支払われる保険です。

 

「この保険で相手に支払ってくれるのならわざわざ保険会社の自動車保険に入る必要ないのでは?」と考えてしまうところですが、自賠責保険には支払い保険金に限度額があるため、そう単純にはいかないのです。

 

死亡の場合、3000万円、ケガは120万円、後遺障害は程度に応じた等級によって75万円~4,000万円という限度があります。

 

確認事項:自賠責保険には、支払い限度額があるということをおぼえておきましょう。

 

もしも事故で相手の方が亡くなってしまい、その方が年齢が若く、高収入の方でしたら数億円という賠償額にとなりますので、とても自賠責の死亡3000万円ではたりません。

 

このような場合、自賠責の3000万円では不足する分を任意の自動車保険で補償することになります。

 

つまりは、死亡の損害賠償額が1億円だとすれば、3000万円は自賠責保険から支払われ、残り7000万円は任意の自動車保険から支払われるということになります。

 

しかしながら、自賠責保険でもなんでも支払ってはくれません。
次の項目をご覧ください。

 

自賠責保険で支払ってくれないもの

  • 運転者自身のケガ
  • 自動車の修理代
  • 単独の人身事故(例:電柱に衝突してケガをしたなど)
  • 物の損害

 

などです。このようにあなた自身が起こした単独事故でのケガは補償してくれません。
そのために自賠責保険で支払われないものを補うのが、自動車保険です。

 

 

ですから、自動車保険に加入していなければ、車の修理代や通院・入院代は自腹となります。
ただし、車の修理代は、自動車保険でも「車両保険」を付けなければ、自動車の修理代は支払われません。

 

自賠責保険と自動車保険はこのような関係になっています。以上です。

 

車両保険が必要かどうかの詳細についてはこちらのページをご覧ください。

 

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