ノンフリート7Fのヘッダー画像

ノンフリート等級によって一番影響してくるのが自動車保険料です。
そのため自動車保険を契約されるなら知っておくべきことのひとつでしょう。そこで、今回の記事では、ノンフリートとはどのような制度で6Fや6S、7Sや7Fなどの内容について、わかりやすく解説していますので最後までご覧ください。


 

2015/05/29 16:34:29

そもそもノンフリート等級とはなんのこと?

ノンフリート等級の6F(S)や7F(S)といってもまったくピンとこない方多いと思います。それで、まずは、ノンフリート等級についてからご説明いたします。

 

車の保険には等級というものがあります。この制度をノンフリート等級制度といいます。ノンフリートとは、所有かつ使用する車が9台以下の車に適用するもので、その契約者を「ノンフリート契約者」といい、適用する割引、あるいは割増の等級を「ノンフリート等級」といいます。

 

ということで、一般家庭の自動車保険契約はほとんどこのノンフリート契約になります。

 

ちなみに、それ以上の台数、つまり、10台以上の契約は、フリート契約といい、主に法人が契約者になります。

 

等級はいくつまであるの?

ノンフリート等級は、1等級から20等級(共済は22等級)まで区分されています。

 

そしてその中でも事故有と事故なしで分けられ割増引率が決定されています。
等級の数字が大きくなるほど割引率がアップしますので、20等級(共済は22等級)が一番割引率が高く、掛金が安くなります。

 

等級引き継ぎは?

もし、他の損保会社や共済から契約を移した場合でも等級の継承が行われますので心配はいりません。ただし、共済で20等級を超える等級を自動車保険へ移した場合には、20等級と読み替えての対応となります。(共済によっては移行しても等級を引き継げないこともあります)

 

はじめての自動車保険の契約はいくつから始まる?

はじめて自動車保険を契約する場合には6Sからはじまります。

 

スタートは6S → 7等級 → 8等級 → ・・・・19等級 → 最高到達等級は20等級となります。

 

1つずつの等級アップです

等級は毎年1つしかアップしていきません。
でも、順調に階段を1段(1等級)ずつ登っていても、逆に落ちることもあります。それは、等級ダウン事故といって、対人賠償や対物賠償を使うような事故では等級が落ちてしまいます。

 

等級ダウンは2つある

等級ダウン事故は、1つダウンするものと、3つもダウンする事故があります。
対人賠償や対物賠償保険が支払われると3等級ダウン事故ですが、車両保険でいたずらや落書き、洪水で車両保険金が支払われたなどは1等級ダウンです。

 

せっかく順調に登っていたのに、ダウン事故を起こすと大きな後退です。20等級までいくには無事故でも14年の年月が必要なので、18歳で運転を始めても最短でも32歳になります。

 

ダウン事故を起こすとさらに年月が必要になってしまい掛金もアップしてしまいますので、安全運転を心がけ無駄な掛金を払わないようにしましょう。

 

7Sからのスタートもある

通常は新たに自動車保険に加入する場合はスタートが6Sからになります。
ですが、すでに自動者保険に契約(他の自動車保険会社や共済含む)していてあらたに2台目以降の車を契約する場合、セカンドカー割引とも言いますが以下の条件を満たしている場合には、7Sから適用になります。※ 扱いのない保険会社もあります。

 

7Sからの人は以下の条件の方です

  • あらたな契約が前契約に該当するものがないこと
  • あらたな車の記名被保険者(主に車を運転する人)や車の所有者が、すでに契約している他契約の記名被保険者および所有者とが同一であること
  • 他契約に適用されている等級が11等級以上であること
  • あらたな契約および他契約がいずれも主に自家用車であること
  • あらたな契約の始期日が他契約の保険期間内であること

要するに、父親が自家用車を持っていて、その車の自動車保険の等級が11等級以上あれば、息子や娘が車を買って父と違う保険会社の自動車保険に入るというような場合でも、6Sからではなく7Sからスタートできるので割引が多くなり得をします。

 

6Fや7Fとは

先ほど説明しましたように、自動車保険の新規契約は6Sか7Sいずれかの等級でスタートしますが、自動車保険を更新した人は、6Fや7Fという、「前契約あり」になります。

 

例えば、5等級の人が翌年1等級アップすれば6Fになります。
6Sの人は翌年の更新で1等級アップすれば7F、9等級の方が事故を起こして3等級ダウンすれば更新時には6Fとなります。

 

ただし他の等級では、新規契約はありませんので、このアルファベットのSやF等は、6等級と7等級だけですので、8Fとか20Fなどはありません。

 

運転年齢条件って何ですか?

はじめての契約であっても、運転年齢条件を設定することができます。
保険料としては、「年齢問わず補償」が、一番高くなります。「35歳以上補償」ならお安くできます。

 

21歳未満のお若い方は、「年齢問わず」にするしかありませんが、年齢が上がっていけば、運転年齢条件が使えますので割引率が多くなります。

 

6S等級について

実際には、6Sといっても、契約時には運転年齢条件をどうするか決めて契約をしますので、運転年齢条件によって、6Aとか6Bなどとなり、割増引率が違っています。※ 割引率は保険会社によって異なります。

 

運転年齢条件 年齢問わず補償 21歳以上補償 26歳以上補償 30歳以上補償 35歳以上補償
ノンフリート等級 6A 6B 6C 6E 6G
割増引率 25% 10% 5% 5% 5%

割増

割引

 

 

7S等級について

6S等級と同じように7Sも運転年齢条件によって、7A、7Bなどに分けられ割増引率が違っています。

 

運転年齢条件 年齢問わず補償 21歳以上補償 26歳以上補償 30歳以上補償 35歳以上補償
ノンフリート等級 7A 7B 7C 7E 7G
割増引率 10% 15% 28% 28% 28%

割引

ノンフリート等級表について

※保険会社によって割引率は異なります。

 

等級

割増引率

  無事故 事故有

64%割増

28%割増

12%割増

2%割引

13%割引

6F

19%割引

7F 28%割引 20%割引
40%割引 21%割引
41%割引 22%割引
10 43%割引 23%割引
11 46%割引 25%割引
12 47%割引 27%割引
13 48%割引 29%割引
14 49%割引 31%割引
15 50%割引 33%割引
16 52%割引 36%割引
17 55%割引 38%割引
18 57%割引 40%割引
19 59%割引 42%割引
20 63%割引 44%割引

事故有係数とは?

上記表でも一部触れていますが、平成24年10月1日から採用になった制度です。この制度は、事故を起こしてノンフリート等級に変動があった場合で、無事故で1等級上がった方と、事故によって保険を使い1等級または3等級下がった方とでは、等級は同じでも割引率が違いますよという制度です。

 

事故有係数の例1

例えば、A君とB君ともノンフリート等級は同じ15等級だとします。A君は無事故で過ごしたため14等級から1等級上がって15等級に、一方のB君は18等級だったが3等級ダウン事故により15等級になったという場合。

 

A君の割引率は50%あるけど、B君は31%というような感じになります。約20%の差があります。しかも、3等級ダウン事故は3年間も事故有係数が適用されるためA君に追い付くには4年かかるというわけです。

 

事故有係数の例2

もしも、上記のケースで契約期間中にB君が「3等級ダウン事故と1等級ダウン事故」を1件ずつした場合には、ノンフリート等級は4等級ダウンし14等級になります。そして、事故有係数適用期間は4年間ありますので、5年目の契約でやっと現在と同じ割引率になるということになります。

 

※1等級ダウン事故の場合は、事故有係数適用期間は1年間です。
※ノンフリート等級の割引率は保険会社によって異なります。

ノンフリート等級引き継ぎに関係する情報交換制度について

どこの自動車保険会社でもノンフリート等級制度を採用しています。そのため自動車保険を他社に乗り換えてもその等級を引き継ぐことが可能になっています。これができるのは、「ノンフリート等級情報交換制度」というのがあり、自動車保険各社がネットワークで情報交換をおこなっているためです。

 

情報交換の内容

情報交換は、以下の内容です。

  • 引受保険会社名
  • 保険種類
  • 証券番号
  • 契約者名
  • 住所
  • 記名被保険者名
  • 車両所有者名
  • 車両登録番号
  • 車台番号
  • 用途車種
  • 保険期間
  • 解約
  • 解除の有無
  • 適用等級(事故有係数適用期間)
  • 保険事故の件数
  • 事故年月日

 

あらたに契約した保険会社では、契約後から確認できるまで数週間必要なため、事故件数などが申告と違っていた場合には保険始期日にさかのぼって契約内容の訂正や追加で保険料を徴収することもあります。

 

ノンフリート等級制度のまとめ

車の保険をはじめて契約をする場合には、6Sからはじまりますが、すでに自動者保険に契約(他の自動車保険会社や共済含む)していてあらたに2台目以降の車を契約していて条件に合致する場合には、7Sから適用になります。

 

そして、6Fや7Fという等級は、前契約から継続となった場合に用いるものです。また、ノンフリート等級には、事故有係数適用期間というものがあり、事故により等級がダウンした場合、事故有の割引率が適用されることにまります。

 

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以上、「ノンフリート等級の6F(S)や7F(S)についてズバリ解説」についての記事でした。

 

 

ノンフリート等級に関連する用語

関連用語 説明
等級引き継ぎ 保険会社が変わっても等級の引き継ぎは可能です
割増し引率 等級によって保険料の割増しや割引があります
等級ダウン事故 契約更新時に等級が下がる事故は、対人、対物、車両保険の保険金が支払われる事故です
セカンドカー割引 2台目以降はセカンドカー割引が使えます。しかも6S等級からではなく、7S等級から始めることができます(適用条件はあります)
満了日からの有効期限 割引の場合は保険が切れた翌日から7日以内です
保険会社の変更 変更してもノンフリート等級は引き継ぐことが可能です
事故有係数適用 事故により等級がダウンした場合、同じ等級でも割引率が少なくなります。これを事故有係数適用といいます

 

該当カテゴリー:自動車保険
関連カテゴリー:自賠責保険