2018/10/10 09:32:10

団体信用生命保険とはどんな保険なの?
加入する必要があるの?
種類はあるの?
団体信用生命保険はなにが目的で契約するの?
保険料はどなっているの?
などの疑問にお答えします。

団体信用生命保険とは

団体信用生命保険とはどんな保険なのか。
初めての方はこのような疑問をいだくことでしょう。

 

団体信用生命保険は略して「団信(だんしん)」ともいい、被保険者が死亡、あるいは高度障害になってしまったときに保険金が支払われる生命保険です。

 

ただし一般的な生命保険とは違います。そのわけは、お金を借入れた人のための生命保険だからです。

 

団体信用生命保険の役割

住宅ローンは返済期間がとても長いローンです。
そこで銀行などの金融機関では、住宅ローンを借入れされた方がその間に死亡や高度障害になってしまい、遺族や本人が「もう返済はできません」となっては困るわけです。

 

そこでお金を貸した金融機関としては、団体信用生命保険という生命保険に加入していただき、万が一の死亡や高度障害になったときに保険会社から銀行に住宅ローンの残金に見合った保険金が支払われるようにしておきたいのです。

 

もちろん遺族にとっても一家の大黒柱となっている世帯主が死亡や高度障害になってしてしまうと一般的には返済が困難になることが多いと思います。ですので、住宅ローンを融資した金融機関と借りた側、双方にとってメリットのあるのが団体信用生命保険です。

 

団体信用生命保険に加入できな場合にはどうなるの?

それでは、団信に加入できないとどうなるのでしょうか。
この場合には、住宅ローンは借入れできません。

 

ですから、住宅ローンを申し込むというのは、毎月の返済が可能かどうかだけではなく、一定の健康状態が必要ということです。

 

住宅ローンを借入されたことがない方は、ちょっと驚いたかと思いますが、これが実態です。
それでも団信がだめだったから絶対に融資を受けられないというものでもなく、金融機関としては、返済に支障のなさそうな顧客であれば貸したいほうです。

 

そこで健康を多少損ねている方には、「ワイド団信」という引受緩和型の種類もありますから、こちらに加入できるなら可能となります。また、融資額に見合う担保となるものの他に連帯保証人をつけるなら融資を受けられる場合もあります。

 

そしてさらに別の方法として、住宅金融支援機構のフラット35であれば団信加入は必須ではありませんから、融資条件のみ審査が通れば借入れることができます。

 

フラット35の団信は、平成29年10月1日から制度変更があり、名称も新機構団体信用生命保険制度になっています。保険料支払いは、年払いではなく、毎月のローン返済額に含まれるようになりました。

 

団体信用生命保険の保険料はおいくらなの?

団信の保険料はどうなっているのでしょうか。
死亡保険金額は住宅ローンの融資に見合った分となりますから結構な保険料になると思ってしまうでしょう。

 

ところが、なんと無料=0円です。

 

それは銀行が負担しているからです。
ただし、ワイド団信やフラット35の新機構団体信用生命保険制度での保険料は自己負担があります。

 

フラット35の住宅ローンにおいては、平成29年10月1日から表示されている金利は、団信を含めた金利です。平成29年10月1日以降に融資申込され、健康上の理由やその他事情により団体信用生命保険に加入されない場合は、そこから-0.2%差引いた金利になります。

 

各銀行の団体信用生命保険と新機構団体信用生命保険では内容が違う

団体信用生命保険と一口でいっても、死亡保障以外の内容は、各銀行の団体信用生命保険でも違っていますし、新機構団体信用生命保険とも違っています。

 

大きな違いは、保障範囲が高度障害だけなのか、あるいは身体障害まで含まれるのか、さらにがんと診断さらたときの保障もあるのかなどです。

 

高度障害とは?(以下の内容は機構団信の高度障害における定義です)

  • 両目の視力を全く永久に失った
  • 言語またはそしゃく機能を全く永久に失った
  • 中枢神経系または神経に著しい障害を残し、終身常に介護を要する
  • 両上肢とも、手関節以上を失った。またはその用をまったく永久に失った
  • 両下肢とも足関節以上を失った。またはその用をまったく永久に失った
  • 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上を失った。またはその用をまったく永久に失った
  • 1上肢の用をまったく永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上を失った

団体信用生命保険にも種類がある

団体信用生命保険には、通常のものとワイド団信という種類に分けることができます。

 

ワイド団信とは、「引受条件緩和型団体信用生命保険」のことををいいます。
たとえば、糖尿病、高血圧症、肝炎などの病気をお持ちの方は、通常の団信には加入できない場合があります。そのための種類です。

 

ただし、通常の団信とは違い、以下のように住宅ローン金利に0.3%などの金利を上乗せしますので実質無料というわけではありません。

 

主な銀行のワイド団信の上乗せ金利の比較

 

東京三菱UFJ

みずほ銀行

りそな銀行

ソニー銀行

住信SBIネット銀行

上乗せ金利

0.30%

0.30%

0.30%

0.20%

ワイド団信取り扱いなし

引き受け保険会社

クレディ・アグリコル生命保険

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

クレディ・アグリコル生命保険

クレディ・アグリコル生命保険

 

 

団信の告知と違反について

団体信用生命に加入するためには、告知が必要です。
融資額が3,000万円(銀行によっては5,000万円)超える等の方などは告知だけでなく、健康診断書を添付する必要があります。

 

告知で比較的多いものが、不整脈やぜんそく、ポリープ、糖尿病、貧血症、子宮内膜症などです。これらの疾病をお持ちの方も確実に告知に記入しないといけません。

 

もし、告知に記入しないで契約が無事終了したとしても、2年以内で重度障害や死亡という場合には告知義務違反で契約が解除されてしまうことになります。そのため、住宅ローンは債務として返済は免除になりません。

 

また、2年を経過しても重大な告知義務違反に該当する場合は詐欺と認定され保険金が支払われませんので、告知には注意しましょう。

 

 

団体信用生命保険のまとめ

最後に団体信用生命保険についてまとめてみました。

 

  • 銀行の住宅ローンを借入れるときには、団体信用生命への加入は必須です。団信の保険料は金融機関負担なので無料です。
  • フラット35では団体信用生命への加入は任意ですが、保険料は自己負担です。
  • 糖尿病や高血圧症、肝炎などをお持ちの方は〈ワイド団信〉という緩和型団体信用に加入できることもあります。
  • ワイド団信の保険料は別途支払いは不要ですが、住宅ローンを金利に0.3%などが上乗せになります。
  • 告知で契約から2年以内に告知義務違反があると保険が解除されます。また2年以上経過していても重大な過失がある場合には詐欺と認定され保険金は支払われないことがあります。

 

以上、マイホーム購入前に知っておくべきこと!団体信用生命とワイド団信についての記事でした。