死後離婚という言葉の意味をご存知ですか?

 

先日ニュースで「死後離婚」という言葉を聞いて気になったので、どのような意味があるのか調べてみました。
まず、いつごろから使われているのかですが、ウィキペディアで死後離婚と検索しても何もでてきません。また、アマゾン書籍で検索したところ、2017年2月2日発売の死後離婚というタイトルで1冊のみ検索されました。
さらにNHKで2017年3月3日に「“死後離婚” なぜ増える?」というタイトルで放送されているのがわかりました。このようなことからみると、どうも最近使われだした造語のようです。

 

2017/06/05 14:27:05

離婚でなく死後離婚とは

死後離婚とは漢字を見れば想像はつきますが、朝日新聞デジタルには次のように紹介されています。

 

死後離婚とは、配偶者が亡くなったあと配偶者の血族である「姻族」との関係を断ち切ること。結婚してできた配偶者の血族との姻族関係は、離婚をすれば自動的に終わる。しかし夫か妻の一方が亡くなった場合、関係を終了するには役所へ「姻族関係終了届」を出す必要がある。これが「死後離婚」とよばれる。

 

つまり、実際には、配偶者が亡くなってからでは離婚はできませんから、わかりやすく死後離婚という造語を使っているにすぎません。ただし、そのままでは義理の親や兄弟との関係は継続されますから、姻族関係終了届を役所に提出して関係を終わらせることになります。

 

姻族関係終了届の見本
※姻族関係終了届の提出に費用はかかりません。

 

苗字を戻す

さらに、苗字も婚姻前の苗字にした場合には、「復氏届(ふくうじとどけ)」を提出します。

 

復氏とは、婚姻や縁組などの身分行為を行う従前の氏にもどることですが、この復氏届とは、婚姻により氏を改めていた方が、配偶者(筆頭者のこと)がお亡くなりになられた後、婚姻前の氏にもどるための届出のことです。千葉市

 

本籍の異動もしたい

本籍を異動する場合には、住民票の異動だけでは本籍は変わりません。そのため転籍届の提出が必要です。

 

どのくらいの人が姻族関係終了届を提出しているのか

法務省の統計によりますと姻族関係終了届を提出している人は、平成27年度では、2783件。平成17年度からみますと10年で1・5倍に増えています。

 

姻族関係終了届を提出されるのは、ほとんどが女性のようです。NHKの番組内では次のような紹介がありました。

 

渋谷区役所です。

姻族関係終了届を受けたのはこれまで年に数件でしたが、最近になって増えてきました。
担当者、「本年度は14件あったが、すべて女性の方が出している。」NHKの番組2017年3月3日(金)“死後離婚” なぜ増える?

なぜ生前の離婚ではなく死後離婚なのでしょうか?

離婚するなら何も亡くなってからではなく、生前に離婚すればいいと思ってしまいますが、なぜ亡くなってからなのでしょうか。

 

理由としては次のようなものがあるようです。

 

  • 夫と同じ墓に入りたくない
  • 姑の世話はしたくない
  • 義実家と縁を切りたい
  • 元の姓に戻したい
  • 義理の親の介護問題
  • 家業を継ぐのが嫌になった

 

それにしても「夫と同じ墓に入りたくない」なんて、男性にとっては、あの世から聞きたくない言葉ではないでしょうか。

 

また、NEWSポストセブンには以下のようなものもありました。

 

「姑のイビリが酷く、子供を連れて実家を出ようとしたことは数え切れません。一度もかばってくれなかった夫にも腹が立つ。詰問したことはありませんが、夫が浮気をしていたことも知っています。夫や姑と同じ墓に入るのが心底嫌だから死後離婚しました。一人になると冷静に過去のことを考えられるんです」NEWSポストセブン

 

 

死後離婚のメリットやデメリットは何があるの?

メリットととしては、生前に離婚してしまうと、遺族年金を受取ることはできませんが、死後離婚なら受取ることができます。そのうえ、義理の両親や兄弟との縁もスッキリと解消できるので、日頃から仲が悪ければ気分的に随分と楽になるというメリットがあるようです。

 

デメリットとしては、法事があっても呼ばれることはなくなるでしょうし、命日やお彼岸などのでのお墓参りには、気分的にはこっそりと行くことにもなると思います。さらに、住み慣れたところを離れることにもなるでしょうから、住環境が大きく変わってくることが考えられます。

 

また、個人的感想としては、問題点として、子どもが祖父や祖母になついている場合があります。このようなケースでは本人だけ関係性を断ち切っても、子供との関係がギクシャクすることも出てくるでしょうから、子どもと話し合いが必要かと思います。

 

以上、死後離婚についてでした。