2016/06/08 16:39:08

教育費は、入学金や授業料だけでなく、場合によっては入学時のアパート・下宿の入居費、海外留学費用などにもお金がかかります。そのようなことも考え子どものために教育費を学資保険などで貯めてはいたけれど、想定以上に教育費がかかり足らなくなってしまった。また、教育費事態まったく貯めていなかったので借入が必要という方。
このような方は、やはり奨学金や金融機関で教育ローンの借り入れを検討すると思いますが、利用されたことのない方にとってはどこで借りるのがいいのか、金利はどのくらいなのかわからないかと思います。
そこで、民間金融機関の教育ローンの金利や金利タイプ、借入期間、借入できる最高額等はJAやろうきん、各銀行によってどう違うのか調べてみましたのご覧ください。

金融機関の教育ローン金利の比較

まずは、JA、ろうきん、都市銀行で教育ローンの保証料込みの金利で比較してみました。労金は一般勤労者の金利です。(平成28年6月時点の金利)

 

金融機関

変動金利

固定金利

JA横浜 なし 3.3%
JA西東京 なし 2.8%
中央労金(一般勤労者) なし 3.4%
三菱東京UFJ銀行 3.975% なし
三井住友銀行 3.475% なし
みずほ銀行 3.475% 4.2%
りそな銀行 4.475% なし

※ JA西東京と中央労金の金利は、借入期間10年以内の金利です。

 

なお、上記の金利は店頭表示金利です。取引状況によっては特典として割引金利が適用される場合があります。

 

次に、教育ローンには「据置期間」という言葉が必ず出てきますので、この言葉の説明です。

 

教育ローンの据置期間とは?

据置期間とは、その期間は「利息のみの支払いでいい」という期間をいいます。
こういうと利息のみの支払いなのでありがたいと思う方もいるでしょうが、在学期間中据置するとなるとトータルでは利息をたくさん支払うことになるのでお気を付けください。金融機関にとっては、うま味のある返済方法になります。

 

たとえば、以下の事例で見てみましょう。

 

借入期間10年、融資金利4.475%、借入金額を300万円。そして、在学期間中の4年間は利息のみの支払いで、残りの6年間で元金と利息を支払うとします。

 

この場合の据置期間中の支払いは利息のみですので、毎月約11,400円、4年間で547,200円。残りの6年間は、利息と元金なので毎月47,586円で3,426,192円になります。

 

合計すると、3,973,392円になります。

 

もしも据置期間なしで元利均等返済ならば、利息と元金で毎月返済額は31,055円となり、合計で3,726,600円です。

 

よって、据置をするのとしないのでは246,792円の差が出てきますから、元金返済ができるのであれば、据置をしないで返済していくほうがよいかと思います。

 

JAの教育ローンはどんな具合なの?

JAの教育ローンといっても、金利や融資金額等は全国一率ではありませんので、神奈川県のJA横浜と東京のJA西東京の教育ローンを取り上げてみました。(平成28年4月時点の内容)

 

比較項目

JA横浜

JA西東京

利用できる人

◯借入時の年齢が満20歳以上であり、最終償還時の年齢が満72歳未満の方
◯継続して安定した収入のある方。
◯当JAが指定する保証機関の保証が受けられる方
その他当JAが定める条件を満たしている方。

◯借入時の年齢が満20歳以上であり、最終償還時の年齢が満70歳未満の方
◯継続して安定した収入のある方。
◯当JAが指定する保証機関の保証が受けられる方
その他当JAが定める条件を満たしている方。

資金使途

就学されるご子弟の教育に関する全ての資金(借入申込日から2か月前に支払済みの資金を含む。)とします。
(資金使途の例)
・教育施設へ支払う入学金、授業料、学費
・アパート等入居費用(敷金、礼金および前家賃) 等

 

就学されるご子弟の教育に関する全ての資金(借入申込日から3か月前に支払済みの資金を含む)。他の要件はJA横浜と同じです。
借入金額 10 万円以上 700 万円以内、1万円単位とし、所要金額の範囲内とします。 10 万円以上 500 万円以内、1万円単位とし、所要金額の範囲内とします。 ただし、医科、歯科、薬科大学、または学部の場合は1000万円以内。借換の場合は残存一括償却金額以内。
借入期間 据置期間を含め最長 15 年(在学期間+9年)以内。なお、据置期間は、初回融資日から融資対象ご子弟の卒業予定年月の末日の6か月後までの範囲内とします。 据置期間を含め6カ月以上最長 15 年以内。
借入利率

固定金利年3.3%。ただし、当JAでJAカード(一体型)を契約中または新たに契約される方等の金利引き下げ条件を満たす方は年1.7%

 

借入利率には、年 1.0%の保証料を含みます。

固定金利年1.8%(借入期間10年以内)、年2.1%(借入期間10年超)、別途保証料として年1%。金利引き下げ条件については不明。
返済方法

元利均等返済(毎月の返済額(元金+利息)が一定金額となる方法)とし、毎月返済方式、特定月増額返済方式(毎月返済方式に加え年2回の特定月に増額して返済する方式。
特定月増額返済による返済元金総額は、お借入金額の 50%以内、1 万円単位です。)のいずれかを選択できる。

元利均等返済(毎月の返済額(元金+利息)が一定金額となる方法)とし、毎月返済方式、特定月増額返済方式(毎月返済方式に加え年2回の特定月に増額して返済する方式。
特定月増額返済による返済元金総額は、借入金額の 40%以内、10 万円単位です。)のいずれかを選択する。

担保 不要 不要
保証人 当JAが指定する保証機関(神奈川県農業信用基金協会、神奈川県農協信用保証㈱または三菱UFJニコス㈱)の保証をご利用いただきますので、原則として保証人は不要 当JAが指定する保証機関(株式会社ジャックス)の保証をご利用いただきますので、原則として保証人は不要
手数料

融資の際の手数料、および繰上返済手数料はありません。
返済期間終了までの間において返済条件を変更される場合、融資手数料はありません。

5,000円(消費税別)

 

※ JA横浜の金利引き下げ条件は以下の3項目以上該当される場合に最大年▲1.600%割引いてくれます。
①当JAでJAカード(クレジットカード)を契約中または新たに契約される方
②当JAに給与振込を指定されている方、または新たに指定される方。
③その他

労金の教育ローン

労金は、全国に13の労金があり、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の関東1都7県を営業エリアとしているのは「中央ろうきん」になります。

 

中央労金の教育ローンには、カード型と証書貸付型という2つの教育ローンがあります。
ただし、団体会員または生協会員の方はカード型と証書型のどちらでも選択ができますが、一般の勤労者の方は、証書型のみ利用となっています。

 

では、カード型と証書貸付型はどう違うのか。

 

カード型教育ローンの特長

カード型は、証書型よりも金利は高いですが、極度額の範囲内で、必要な時に繰り返し利用できる。コンビニATMなどで、すばやく・簡単に引出しできる。在学期間中の返済お利息のみで、返済負担を軽減できるなどの特長があります。

 

カード型と証書貸付型の金利の比較

2016年6月1日現在の金利です。なお、融資金利は、申込み時点ではなく、借入時点での金利が適用されます。なお下記の金利には保証料が含まれていません。保証料については下記項目をご覧ください。

 

  カード型・変動金利 証書貸付型・変動金利 証書貸付型・固定金利10年以内(カッコ内の金利は10年超の金利)
団体会員の構成員 年 2.2% 年 1.5%

年 1.7%
(2.2%)

生協会員の組合員および同一生計の家族 年 2.2% 年 1.5%

年 1.7%
(2.2%)

上記以外の一般の勤労者 取り扱いなし 取り扱いなし

年 2.2%
(2.7%)

 

団体会員の構成員とは?
労働組合(2)国家公務員・地方公務員等の団体(3)勤労者のための福利共済活動を目的とする団体に所属する方をいいます。

 

生協会員の組合員および同一生計家族の方とは?
中央労働金庫に出資している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員および同一生計家族の方をいいます。

 

一般の勤労者とは?
関東1都7県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)に住んでいるまたは勤めている方で、団体会員の構成員、生協会員の組合員および同一生計家族のいずれにも該当しない方をいいます。

 

保証料について

中央労金の保証料は、会員によって保証料は異なっています。
団体会員の構成員は、別途保証料が年0.7%、生協会員の組合員および同一生計の家族は、年0.98%、それ以外の一般の勤労者は、年1.2%の金利が別途上乗せになります。

 

ろうきん(中央労金)の教育ローンの特長

 

   
資金の使いみち 小学校から大学・専門学校までの受験料や入学金、授業料、学用品、下宿の敷金・礼金、留学費用等(6ヶ月以上滞在)、他銀行からの借換。
融資金額 最高1000万円
融資期間 最長15年。ただし最終返済時は76歳未満。
金利タイプ 変動金利型、固定金利型の2タイプ
返済方法 元利均等毎月返済する一般タイプ。元金返済を最長5年の範囲で据え置き、その間は利息・保証料のみご返済する据置タイプ。 分割して融資金を受取るタイプ。その間は利息・保証料のみ返済する分割タイプ。

 

 

中央労金の教育ローンについての詳細はこちらのページをご覧ください。

 

 

銀行の教育ローンはどんな感じ?

三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の教育ローンについて調べてみました。

 

三菱東京UFJ銀行の教育ローンとは?

三菱東京UFJ銀行の教育ローンには、窓口で申し込む教育ローンとインターネットで申し込みができる「ネットDE教育ローン」があります。以下は平成28年6月時点でのインターネット扱いの「ネットDE教育ローン」の内容です。

 

 

内容

金利 年3.975%(変動金利型・保証料込み)
融資金額 30万円以上500万円以内(1万円単位)、※医歯薬系学部・研究科の場合は、30万円以上1,000万円以内(1万円単位)
借入期間 6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)、※医歯薬系学部・研究科の場合は、6ヵ月以上16年以内(1ヵ月単位)、在学中を上限として元金返済の据置期間を設定することができる。
手数料 繰上返済(一部返済・一括完済)をする場合には、手数料5,400円。インターネットでの返済の場合は無料。
利用できる方

・申込時に満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日までの方。
・前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の方。
・指定する保証機関の保証が受けられる方等

三菱東京UFJ銀行のネットDE教育ローンの詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。

 

三井住友銀行の教育ローンとは?

三井住友銀行の教育ローンには、無担保型と有担保型があります。以下は無担保型のものです。
(平成28年6月時点)

 

 

内容

金利 年3.475%(変動金利・保証料込み)
融資金額 10万円以上300万円以内(1万円きざみ)
借入期間 1年以上10年以内(1ヵ月きざみ)
手数料 借り入れにあたっての手数料は不要ですが、繰上返済(一部・全額とも)を行う場合は、手続の都度、繰上返済手数料として5,400円(消費税込)が必要。
利用できる方

・教育を受ける方の両親のいずれかまたは本人で、申込時満20歳以上、満65歳以下の方。
・前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の方
・指定する保証機関の保証が受けられる方等

 

※ 有担保の教育ローンの場合には、本人所有の不動産に、三井住友銀行指定の保証会社を抵当権者とする抵当権を設定します。金利は、年2.975%で、借入金額が50万円から3,000万円まで利用できます。

 

三井住友銀行の教育ローンの詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。

 

 

みずほ銀行の教育ローンとは?

みずほ銀行の教育ローンは、変動金利と固定金利があります。平成28年6月時点の内容です。

 

 

内容

金利 年3.475%(変動金利)、年4.2%(固定金利)
融資金額 10万円以上300万円以内(1万円きざみ)
借入期間 6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)、最長5年(1ヵ月単位)[就学期間中(最長4年)+卒業後1年]の元金返済据置も可能
手数料 印紙代等諸費用は、別途負担。保証料は不要です。
利用できる方

・お借入時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満で、最終ご返済時年齢が満 71 歳未満の方
・勤続年数(自営の方は営業年数)2 年以上の方
・前年度税込年収(個人事業主の方は申告所得)が 200 万円以上で安定かつ継続した収入
の見込める方等
・指定する保証機関の保証が受けられる方


みずほ銀行の教育ローンの詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。

りそな銀行の教育ローンとは?

りそな銀行の教育ローンには以下の3タイプがあります。

 

1、りそな教育ローン
2、りそな教育ローン当座貸越タイプ
3、自己啓発プランの教育ローン

 

りそな教育ローンは、一般的な教育ローンです。
当座貸越タイプは、最初に限度額を設定し、その後はこまめに借入ができるタイプで就学期間中は利息のみ支払うタイプです。
自己啓発プランは、自身の生涯学習、資格取得のための各種学校等への納付金などに利用できるタイプです。

 

ですので、子供の教育費の借入は、りそな教育ローン、もしくは、りそな教育ローン貸越タイプになります。

 

 

りそな教育ローン

当座貸越タイプ

金利(変動金利) 年 4.475%(保証料含む)、住宅ローンご利用者等は借入日現在の店頭表示金利より年▲1.5% 年 4.475%(保証料含む)、住宅ローン利用者等は借入日現在の店頭表示金利より年▲1.5%
融資金額 10万円~500万円、ただし、医学部、法科大学院への就学費用は 1,000 万円以内(1 万円単位) 10万円以上300 万円以内(10 万円単位) 。この範囲内で借入れ可能な限度額を設定する。
借入期間 1年単位で最長10年、医学部、法科大学院への就学費用は 12 年以内(1 年単位) 10年以内(1年単位)。契約期間内で、「融資金額(当座貸越極度額)」からの教育資金の借入れが可能な「当座貸越期間」を設定する。
手数料 必要なし 必要なし
利用できる方

・借入時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方で、最終返済時の年齢が満 75 歳未満の方
・継続安定した収入のある方(パート・アルバイトの方も可能です。年収・勤続年数などの条件はありません)
・その他要件あり

・借入時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方
・継続安定した収入のある方(パート・アルバイトの方も可能です。年収・勤続年数などの条件はありません)
・その他要件あり


りそな銀行の教育ローンの詳細は公式サイトをご覧ください。

教育ローンのまとめ

各金融機関とも教育ローンの資金のつかいみちは、教育施設へ支払う入学金、授業料、学費、アパート等入居費用(敷金、礼金および前家賃)、海外留学等になっています。

 

金利については、2.8%~4.475%(保証料込み)の範囲になっています。ただし、住宅ローンを借入れいている場合等の取引状況によっては金利特典として割引金利が適用される金融機関もあります。

 

各金融機関とも保証機関を利用するため保証人をたてる必要はありませんが、保証料を支払う必要があります。保証料がない金融機関もありますが、この場合は金利が高く設定されています。

 

借入できる金額については、JA横浜は最高で700万円、JA西東京は500万円。ろうきんは1000万円、都市銀行は銀行により異なり、三菱東京UFJ銀行は500万円ですが、他は300万円が限度になっています。

 

借入期間は、JA15年、ろうきん15年、都市銀行は10年が最長になっています。

 

以上、「教育ローンはJAや労金、銀行によってどう違うの?」でした。