保険にもいろいろありますが、ゴルフをされる方のためにあるのがゴルフ保険です。ゴルファー保険ともいいますが、なぜ、このような保険があるのか、どういったときに役立つのか、保険料はどのくらいなのかについて解説していますのでご覧ください。

 

2016/06/29 15:29:29

ゴルフ保険とは?

ゴルフ保険(ゴルファー保険)とは、一般的には以下の4つの補償が備わっている保険をいいます。保険期間は1年が一般的ですが、近年では当日だけや1泊2日などの商品も販売されています。

  1. ゴルフ賠償責任補償
  2. ゴルフ傷害補償
  3. ゴルフ用品補償
  4. アルバトロス・ホールインワン費用の補償

それぞれ上から順に説明します。

ゴルフ賠償責任補償とは?

ゴルフの練習、競技または指導中の偶然な事故により損害賠償を受けた場合や他人の財物を壊したしたときの補償です。補償額は、保険商品によって異なりますが、3000万円から無制限まであります。

※ 個人賠償責任保険に加入していればこの補償はダブルので不要といえますが、ほとんどの保険会社では、除外することはできません。※ 東京海上日動火災ではオプションになっています。

ゴルフ場で起こる事故として、ラウンド前の素振りで他人にケガを負わせてしまった事故や打ったゴルフボールが他人に直撃してケガをさせたなどがあります。

ゴルフ傷害補償とは?

傷害補償とは、自身のケガについての補償です。ゴルフ場や練習場の敷地内で、ゴルフプレー中・練習中にケガをした場合に保険金が支払われます。

支払い対象となる保険金は、死亡保険金、後遺障害保険金、入院保険金、通院保険金があります。

ゴルフ場で起こる事故として、カートが転倒して死亡した、ゴルフ場施設内の風呂場で転倒骨折し入院した、ゴルフボールがあたりケガをして通院したなどが該当します。

ゴルフ用品補償とは?

日本国内外のゴルフ場敷地内において、被保険者が所有するゴルフ用品に発生した損害※に対して保険金が支払われます。補償額は、保険商品によって異なりますが、10万円から30万円くらいです。

※ 損害とは、ゴルフクラブの破損・曲損やゴルフ用品の盗難をいいます。

アルバトロス・ホールインワン費用の補償とは?

1打で入れてしまうのがホールインワンですが、アルバトロスとは、規定数よりも3打少なくホールアウトした場合をいいます。パー5のホールなら2打、パー4のホールなら2打でホールアウトをいいます。補償対象となるゴルフ場は、保険商品により異なり、国内のゴルフ場だけと海外も対象となるものがあります。

このようなときになぜ保険金が支払われるのか疑問に思う方もいると思います。

世界ではどうかわかりませんが、日本では、ホールインワンやアルバトロスがでると、お祝やパーティーをする傾向がありますが、この費用はみんなの分を含めて自分で出すことになります。

同伴プレーヤーがホールインワンを記念してお祝をしてくれるのではなく、費用を使って同伴プレーヤーにお祝してもらうのです。妙な話だと思うのですが、日本ではそれがマナーらしいです。お祝やパーティー事は本人次第だとは思いますが・・・。

でもこの費用、同伴が4人だけならまだいいですが、会社のコンペ等で3組、4組などともなればその費用もかなりの金額になります。

しかもパーティーだけでなく、その他にもゴルフコースへの記念植樹費用や贈呈用記念品、キャディさんへのご祝儀などもありますから、どえらく高くつくのがホールインワンやアルバトロスです。こんなときのための補償がアルバトロス・ホールインワン費用の補償になります。

以上、これらが、ゴルフ保険(ゴルファー保険)の概要です。
次にゴルフ保険の保険料について取り上げています。

ゴルフ保険の保険料は?

ゴルフ保険もやはり各保険会社で異なっていますが、まずは日帰りや1泊2日でも加入できるau損保のゴルフ保険から取り上げています。

au損保のゴルフ保険(ゴルファー保険)

au損保のゴルフ保険には、ブロンズ、シルバー、ゴールドという3種類のコースが用意されています。
以下はゴールドコースの補償内容と保険料です。(2016年4月1日現在)
au損保のゴルフ保険の詳細はこちらのページをご覧ください。

ゴールドコース
死亡・後遺障害:500万円
入院保険金:5,000円
手術保険金:2.5万円または5万円
通院:3,000円
個人賠償責任:1億円
ゴルフ用品補償:30万円
ホールインワンやアルバトロス:30万円
保険料:1,051円(日帰り・1泊2日)、1,303円(2泊3日・3泊4日)

ラウンドが年に2~3回くらいまでの方は、au損保のゴルフ保険(ゴルファー保険)でもいいかもしれませんね。

 

 

三井住友海上のゴルフ保険(ゴルファー保険)

三井住友海上のゴルフ保険(ゴルファー保険)には、1Aから5Aまで5つのプランが用意されています。(2016年4月1日現在)

ここでは「2Aのプラン」を取り上げています。

2Aプラン
示談交渉サービスなし
死亡:280万円
後遺障害:280万円(障害等級により100%から4%)
入院保険金:4,200円
手術金:なし
通院:2800円
個人賠償責任:1億2000万円
ゴルフ用品補償:29万
ホールインワンやアルバトロス:40万円
保険料:9,000円(年間)

あいおいニッセイ同和のゴルフ保険(ゴルファー保険)

あいおいニッセイ同和損保のU1タイプの補償内容と保険料です。(2016年4月1日現在)

U1タイプ
示談交渉サービスなし
死亡:400万円
後遺障害:400万円(障害等級により100%から4%)
入院保険金:6,000円
手術金:なし
通院:4000円
個人賠償責任:5,000万円
ゴルフ用品補償:25万
ホールインワンやアルバトロス:35万円
保険料:5,000円(年間)

東京海上日動火災のゴルフ保険(ゴルファー保険)

東京海上日動火災のゴルフ保険(ゴルファー保険)は、傷害保険が主契約になっていて、賠償責任補償、ゴルフ用品の損害補償、ホールインワンやアルバトロスの補償はオプションになっています。(2016年4月1日現在)

フルパッケージにした場合の保険料例
示談交渉サービスあり
死亡:500万円
後遺障害:500万円(障害等級により100%から4%)
入院保険金:3,000円
手術金:3万円または1.5万円
通院:1,000円
個人賠償責任:1億万円
ゴルフ用品補償:10万
ホールインワンやアルバトロス:20万円
保険料:5,000円(年間)

先にも書きましたが、東京海上日動は、賠償責任補償、ゴルフ用品の損害補償、ホールインワンやアルバトロスの補償はオプションなので、不要と思われる補償を削って、その分を他のオプションの補償額を増やすことも考えられます。

まとめ

ゴルフ保険(ゴルファー保険)とは、一般的には以下の4つの補償が備わっている保険をいいます。保険期間は1年が一般的ですが、近年では当日だけや1泊2日などの商品も販売されています。

  1. ゴルフ賠償責任補償
  2. ゴルフ傷害補償
  3. ゴルフ用品補償
  4. アルバトロス・ホールインワン費用の補償

ゴルフ賠償責任補償は、ゴルフ場等で他人をけがさせてしまったときに損害賠償を受けた場合支払われます。
補償金額は5,000万円~1億円が一般的です。

ゴルフ傷害補償は、ゴルフ場やクラブハウス内などで自身が事故やケガが原因で死亡、障害、入院や通院などしたときに支払われるものです。

ゴルフ用品補償は、自身のクラブを破損や局損してしまったときに支払われるものです。
アルバトロス・ホールインワン費用の補償は、アルバトロスやホールインワンを達成したときに支払われるものです。
以上、「ゴルフ保険(ゴルファー保険)とは?保険料はいくらくらい?」でした。