介護ベッドをレンタルすることは誰でもできます。しかし全額自己負担となります。
そこで考えられるのが介護保険を利用してのレンタルです。介護保険を利用すれば1割や2割等の自己負担ですむからです。

 

ではどのような手順で介護ベッドや介護用品のレンタルをすればいいのか。それについての解説と要支援1、及び2、要介護1の方がレンタルできない介護用品についても取り上げています。

 

利用するには条件がありますが、介護ベッドなどの用品は、レンタルで利用することができます。
しかも介護保険を利用してのレンタルならば、所得によって異なりますが、通常料金の1割から3割負担ですみます。

 

しかしながらレンタルするにあたり、いきなり業者に申し込んでも利用できません。では、どういう手順を踏んで介護ベッドをレンタルすることができるかその流れから見ていきましょう。

 

 

2018/12/28 10:37:28

介護保険を使ってレンタルが利用できる方と条件

介護保険が使えるのは、40歳以上になりますから、39歳以下の方は、対象外になり介護保険を使ってのレンタルはできません。

 

40歳以上65歳未満の方(第2号被保険者)は、介護保険で指定している特定疾患に該当し、尚且つ要介護認定されていることが条件です。

 

ただし、要支援1・2、要介護1の方は基本的には介護ベッドはレンタルできません。要介護2以上の方は、居宅介護支援事業所と契約がすんでケアプランを作成していれば1割(または2割)負担でレンタルすることができます。

 

65歳以上の方も、要介護2以上に認定され、なおかつ、上記同様に居宅介護支援事業所と契約し、ケアプランを作成していれば1割~3割負担で介護ベッドをレンタルすることができます。

 

※平成27年8月から年収 280 万円以上(合計所得 160 万円以上)の人の介護保険の自己負担割合は1割から2割に引き上げられています。

 

※平成30年8月から、次の条件に該当される方は介護保険利用料が3割に引きあげられます。
合計所得金額が220万円以上あり、単身世帯なら年金収入+その他合計所得金額=340万円以上の人。(単身で年金収入だけの場合は344万円以上)
二人以上世帯なら年金収入+その他合計所得金額=463万円以上の人

 

レンタルできない介護用品

要支援1・2、要介護1の方は以下の介護用品はレンタルできません。

 

  • 車いすおよび車いす付属品
  • 介護ベッドおよび付属品
  • 床ずれ防止用具および体位変換器
  • 認知症老人徘徊感知器
  • 移動用リフト

※ ただし介護ベッドや車いす等は例外規定に該当する方は除きます。

 

介護ベッドのレンタルの流れ

上記に該当する方で気に入った介護ベッドが決まったならなば以下のような流れになります。

  1. ケアマネージャーに連絡をします
  2. 業者とレンタル契約を結びます
  3. 業者が指定の日時に訪問しベッドの組み立てを行います
  4. 使用上の注意や取扱い方法について説明を行います
  5. レンタル開始
  6. アフターサービス

 

介護ベッドレンタルの詳しい流れについてはこちらのページをご覧ください。

 

次の項目は介護ベッドの料金についてです。

 

介護ベッドといっても様々な種類があります。購入する場合はメーカーによって値段もまちまちですが、下記の表のようにレンタルの場合は料金はほとんど差がありません。

 

レンタル料はベッドの料金だけですので、他に付属品となっているマットレスや床ずれ防止用具、サイドレールのレンタル料が別途必要になります。

 


 

メーカー名

商品名

リース料金

介護保険を利用した場合の料金目安

 

 

 

パラマウントベッド

 

 

 

樂匠(らくしょう)
Zシリーズ
2モーションタイプ

11,000円

1,100円

樂匠(らくしょう)
Zシリーズ
3モーションタイプ

13,000円

1,300円

樂匠(らくしょう)
Sシリーズ
2モータータイプ

11,000円

1,100円

樂匠(らくしょう)
Sシリーズ
3モータータイプ※らくらくモーション付き

13,000円

1,300円

 

 

フランスベッド

 

 

ヒューマンケアベッド

10,000円~

1,000円~

ヒューマンケアベッド・低床型

13,000円

1,300円

介護軽減 背上げらくベッド

13,000円

1,300円

アイシン精機 ジャスト ベルグランド~自立支援 マルチ機能タイプ~ KPL-63A

13,000円

1,300円

トランジー 優しい寝3モーター

12,000円

1,200円

 

※2モーター、3モーターについて
どの電動ベッドにもモーターが付いています。モーターには、1~4までありますが、介護で利用の場合2モーターか3モーターのベッドが主流になっています。2モーターは、背部の角度調節、背部と脚部連動しての角度調節、ベッドの高さ調節ができます。3モーターは、上記に加え、膝上げだけでも単独で可能になります。モーターが多い分細かい調節が可能になります。

 

介護ベッドの大きさについて

介護ベッドの床幅(マットレス幅)は、基本的に83cm、91cm、100cmの3種類です。長さについては180cm~205cmまであります。

 

マットレスや付属品について

一般的なマットレスや床ずれ予防のためのマットレスもあります。レンタル料金は2,000円~5,000円となっています。
付属品として、サイドレールや手すり、テーブルなどがあります。こちらもレンタル料が50円から500円くらいかかります。

 

 

介護保険を利用して介護ベッドをレンタルする場合には、条件があります。
要介護2以上に認定され、なおかつ、居宅介護支援事業所と契約し、ケアプランを作成していることが必要です。

 

リース料金については、介護保険を利用することで月々1,000円から1,300円くらいが目安になります。
以上、介護ベッドレンタルと料金についてでした。