犬を飼うとなると、気になるのが病気やけがをしたとき。動物病院につれていき診察をしてもらうとなれば、我々のように健康保険は使えないわけですから、数万円から数十万円のお金は覚悟する必要があります。
それでもそんなときにペット保険に加入していれば、おおよそ自己負担50%の治療費ですみますから、検討する価値はあると思います。
そこで、どのような会社でペット保険を扱っているのか、おすすめの商品はどこなのか比較してみましたのでご覧ください。

 

2016/04/04 11:43:04

通院統計からペット保険を考えてみる

アニコム損保の統計を見ますと、犬や猫の病気での通院の1位は、胃腸疾患です。通院日数は3日~12日、治療費は約17,000円~200,000円。

 

2位の皮膚病においては、通院日数:4日~23日で治療費は約18,000円~140,000円です。

 

トイプードル0歳から5歳においては、1位:腸炎10,000円 ~ 20,000円 (通院2日~3日)、2位:気管支炎 20,000円 ~ 30,000円 (通院4日~5日)、3位:外耳炎 12,000円 ~ 18,000円 (通院3日~4日)となっています。その他に多い病気は、骨折・結膜炎・椎間板ヘルニア・膀胱炎です。

 

1日の治療費が1万円としても通院3日で3万円です。補償割合を50%とするならば、自己負担は1.5万円になります。

 

年間で支払う保険料は、犬の種類や年齢にもよりますが、小型犬であれば、おおよそ年間保険料は2万円から3万円ですから短期の通院では保険料分までにはなりませんが、入院や手術をされた場合には治療費も高額になるためにおおいに役立ちます。

 

犬の保険にはペット少額短期保険とペット保険がある

犬の保険、いわゆるペット保険は、大きく分けると2種類あります。

 

ひとつは、少額短期保険会社が販売しているペット少額短期保険、もうひとつは損害保険会社が販売しているペット保険です。

 

少額短期保険会社と損害保険会社の主な違い

少額短期保険は、財務局による登録制で最低資本金は1000万円以上、損害保険会社は最低資本金は10億円以上で金融庁長官による免許制となっています。どちらも金融庁(財務局)による検査・監督があります。

 

また、破たんした場合にも違いがあります。
少額短期保険は、保険契約者保護機構の対象外となっていますから、そこで保険が終了してしまう可能性があります。

 

損害保険会社は、保険契約者保護機構の対象になっているため、、保険金は破たん後3ヶ月は100%、それ以降は80%が補償されます。損害保険会社の破たんした場合の記事はこちら

 

 

ペット少額短期保険はどんな会社が販売しているの?

平成28年3月末現在、一般社団法人日本少額短期保険協会に加盟しているペット少額短期保険会社は10社あります。

 

少額短期保険会社名

ペットネーム

ペット&ファミリー少額短期保険株式会社 ペット保険げんきナンバーわん、ペット保険げんきナンバーわんスリム
イオン少額短期保険株式会社 イオンのペット保険
あんしんペット少額短期保険株式会社 ずっといっしょ
日本アニマル倶楽部株式会社 ペット保険はプリズムコール
ペットメディカルサポート株式会社 PS保険
もっとぎゅっと少額短期保険株式会社 ペットのための手術保険
株式会社FPC フリーペット保険
ペッツベスト少額短期保険株式会社 獣医師がつくったペットのための医療保険
ガーデン少額短期保険株式会社 いぬとねこの保険
イーペット少額短期保険株式会社 e-pet50、e-pet70

 

 

ペット保険を販売している損害保険会社

ペット保険を販売している損害保険会社は4社あります。

 

  1. アイペット損害保険株式会社
  2. アクサ損害保険株式会社
  3. アニコム損害保険株式会社
  4. au損害保険株式会社

ペット保険の比較してみました

ペット保険だって保険料が安く、補償内容が充実しているほうがいいに決まっています。そこで、犬の種類と年齢で簡単に保険料が算出できますので14社比較した結果が以下の表になります。

 

まず算出したのは、犬の種類をトイ・プードルの3歳とし、補償条件を「補償割合50%、通院、入院、手術補償あり」にしました。

 

補償割合とは、動物病院に支払う医療費に対してペット保険から補償される割合です。
補償割合が100%なら自己負担はなしです。50%なら半分が自己負担になります。
ただし、1日あたりや1回の通院・入院・手術に対して限度額が設定されている商品はその金額が上限になります。

 

※au損保には通院補償がありません。
※あんしんペット少額短期保険には50%プランはないため70%プランでの保険料例です。
※平成28年3月末現在。

 

会社名

保険料月額

3歳から7歳までの累計支払い保険料

年間支払い限度額

支払い限度について

au損害保険

1,140円

90,720円

50万円

保険金支払い回数無制限。1回あたりの限度額なし(支払限度額まで)
FPC少額短期保険

1,590円

124,200円

85万円

通院は1日あたり12,500円・年間30日、入院1回あたり125,000円・年間3回まで、手術は10万円・1回が限度
ペットメディカルサポート少額短期保険

1,663円

116,940円

110万円

通院は1日1万円・1保険あたり20日まで、入院2万円・1保険あたり30日まで、手術10万円・2回まで。(1保険契約あたりとなっているため、慢性的な病気ともなると限度に達してしまう場合があるので注意が必要
ガーデン少額短期保険

1,680円

111,600円

50万円

保険金支払い日数、回数とも制限なし。(支払限度額まで)
イーペット少額短期保険

1,820円

131,280円

60万円

回数無制限。1回あたりの限度額なし(支払限度額まで)
ペッツベスト少額短期保険

2,010円

128,040円

50万円

保険金支払い回数無制限。1回あたりの限度額なし(支払限度額まで)
アクサ損害保険

2,060円

160,200円

50万円

保険金支払い回数無制限。1回あたりの限度額なし(支払限度額まで)
ペット&ファミリー少額短期保険

2,100円

150,000円

50万円

保険金支払い回数無制限。1回あたりの限度額なし。(支払限度額まで)
イオン少額短期保険

2,140円

137,040円

50万円

通院・入院とも1日あたり1万円・年間25万円まで。手術は1回10万円・年間2回まで。
あんしんペット少額短期保険

2,150円

147,120円

70万円

保険金支払い回数無制限。1回あたりの限度額なし(支払限度額まで)
もっとぎゅっと少額短期保険

2,150円

157,200円

60万円

通院・入院とも1日あたり1万円・年間20万円まで。手術は1回10万円・年間2回まで
アイペット損害保険

2,570円

188,640円

72.8万円

通院・入院とも1日あたり12,000円・年間22日まで。手術は1回10万円・年2回まで。
アニコム損害保険

2,670円

198,840円

計算上60万円

通院・入院とも1日あたり1万円・年間20日まで。手術は1回10万円・年2回まで。
日本アニマル倶楽部少額短期保険

3,150円

(プレミアムオレンジプラン)

189,000円

74万円(葬祭費3万円、高度後遺障害保険金5万円、診断書費用1万円含む)

入院は日額1万円・年間30日、通院は日額5千円・60日、手術は3万円・年間1回まで、がん手術は6万円・年間1回まで。

 

支払い限度額等(年間)とは、1年間で支払われる保険金の上限額になります。

 

 

おすすめはどこ?

表をご覧いただければわかる通り、通院補償が不要でなるべく保険料が安いものとするならば「au損害保険」が候補になります。※保険料だけを抑えるならば手術だけの補償にして保険料を抑えたペットのための手術保険というのもあります。

 

通院補償を入れるならば、保険料だけでなく7歳まで支払う保険料の累計を見ますと、月額の保険料だけではわからない違いが見えてきます。

 

ペット保険での契約数№1はアニコムですが、支払い回数無制限のガーデン少額短期保険、イーペット少額短期保険、ペッツベスト少額短期保険あたりもおすすめです。

 

 

犬のおすすめ保険のまとめ

ペット保険は、短期少額保険会社と損害保険会社をあわせて14社あります。
いずれの会社の商品も年間で支払われる保険金には年間支払い限度額が設定されています。

 

補償割合が50%の場合は、50万円が一般的です。
ただし、1回の入院で年間支払い限度額まで受け取れる商品と入院や通院の1日あたりの限度額が指定されている商品がありますので、こちらの商品は年間支払い限度額まで受取れません。。